結婚挨拶で親から聞かれることって?質問集&答えの例文
結婚挨拶は、単に結婚の承諾を得るだけの場ではありません。相手の両親は子供の結婚相手のことを見極めようと、さまざまな質問を投げかけてきます。
ここでアタフタしては、相手のご両親に与える印象は最悪なものに…。
親から聞かれそうなことに対しては、あらかじめ答えを用意して臨むことが大事です。
結婚挨拶に行く前に、質問されることを想定して準備しておこう
結婚挨拶の際、以下のことが親からよく質問されています。
結婚式の内容や今後のライフスタイルについては、2人で話し合って方向性を決めておきましょう。
◆結婚挨拶で聞かれること例
- 仕事の内容
(職業・年収・転勤の有無) - 趣味
- 実家の家族構成
- 入籍と結婚式の時期
- 挙式スタイル
(教会式?神前式?) - 新居の場所
- 新婦は結婚後仕事を続けるか
- 子供はどうするか
(ほしい、ほしくない、いつまでに、など) - 理想の家庭像
- 相手のどこが気にいったのか
明るくハキハキ答える姿勢が何より大事
相手のご両親から質問されることを想像すると、気がめいってしまいそうですね。でも親があれこれ質問するのは、我が子を案じてのこと。
「まだ決まってません」「わかりません」ばかりだと、「この人大丈夫なの?」と不安にさせてしまいます。
もじもじしたり、トンチンカンな答えをしたりするのはNG!明るく前向きに、笑顔で答えることがなにより大事です。
答えに困っても大丈夫!正直に
まだ決まっていないことを聞かれたとしても、「今の時点ではまだ決めていませんが、ふたりで話し合っていきたいと思います」と、前向きな姿勢をアピールしましょう。
これから会う機会はたくさんあるのですから、挨拶の時に答えを出せなくても次に会った時に報告すればいいのです。
両親からよく聞かれる質問と、その答えを具体的に見てみましょう。
【男性編】結婚挨拶で、聞かれること&答えの例文
男性側には、結婚式の全体像や仕事のことがよく聞かれます。
親世代、特に父親は「男は仕事」と考える人も多いので、いい加減な受け答えはタブーです。
質問①どんな仕事をしているの?
服装などのマナーがきちんとしていても、質問への答えの内容が空っぽだったり、非論理的だと、印象は急降下。
仕事のことを語る姿勢から、人となりも垣間見えるものです。職種や年収に関係なく、堂々とかつ謙虚に答えましょう。
また転勤の可能性があるなら、触れておいたほうがいいでしょう。
◆事前に答えを準備しておくこと
- 業種、職種、勤務地
- 今の仕事は何年目か(転職歴など)
- 具体的に毎日どんなことをしているのか
- 仕事への思い、日々感じていること、大変なことや楽しいこと
- お給料について
◆質問と答えの例
Q:どんな仕事をしているの?
A:○○電気の東京本社で営業職についています。小売店さんのイベント企画を担当して3年目になります。
Q:それは大変そうなお仕事だね。
A:そうですね、大きなイベントの前は準備でかなり忙しくなります。
Q:仕事は順調なの?
A:正直、実績がなかなか出せずに悩んだこともあって、○○さん(結婚相手)に悩みを聞いてもらったりしてます。でも最近では頼りにして下さるお取引先も増え、ようやく軌道に乗ってきたな、と感じています。
Q:今後転勤する可能性はあるの?
A:国内主要都市に支社があるので、転勤の可能性はやはりあると思います。
質問②年収は?貯金はしてるの?
「君、給料はいくら?」と直球で聞いてはきませんが、女性の両親にとって「この男は娘を養っていけるのか」がとても気になります。
お金の事を聞かれた時、正直に答えつつ、相手を心配にさせない答え方を紹介します。
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◆受け答えの例(年収が低い)
収入UPするための努力をしていることを伝えよう!
- 現在は同じ年代の人より低い状態ですが、今期末の昇級試験に合格できる様、いま勉強中です
- 今年度中に資格を取得します。そうすれば、希望の部署への配属が可能になりますし、年収も今より上る見込みです
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◆受け答えの例(貯金がない、極端に少ない)
これから貯金する意思があることを具体的に説明しよう!
- ○○さんと相談しまして、結婚に向けて、先月から社内預金の額を増やしました
- 趣味の□□に行く回数を減らして、その分貯金に回します
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◆受け答えの例(年収が多い)
自慢はNG!謙虚さを忘れずに!
- 幸い仕事は順調なので、経済面で○○さんやご両親にご迷惑をかけるようなことは無いと思います
- 開業後、家族に不自由させない程度のゆとりができましたので、結婚の話をすすめさせていただこうかと思った次第です
質問③結婚式はどうするの?
話題になりやすいのが、結婚式についてです。
入籍だけにする、海外で挙式したいといった、重要なことについてはここで明らかにしておいたほうが、後々揉めずに済みます。
結婚挨拶の時点なので、「~にします」と断定的な言い切るのではなく、「~にしようと考えていますが、お二人はどう思われますか?」とお伺いをたてる表現のほうがいいかもしれませんね。
何も決まってないなら、そのことを正直に話したほうが好印象。
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◆受け答えの例(時期)
希望があるなら具体的な時期を伝えて!
- お互いの仕事がひと段落する来年春をめどに、都内で挙式したいと考えています。
- 入籍はもうすぐにでも、と思っています。結婚式は入籍後落ち着いてからがいいね、と2人で話しています。
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◆受け答えの例(場所)
お互いに地元が離れているなら要注意!
- 実家の父が高齢で脚が悪く…、式は私の地元で挙げたいと思っているのですが、いかがでしょうか?
- ○○さん憧れのハワイで挙式しようと思っているのですが、お二人はどう思われますか?
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◆受け答えの例(結婚式のスタイル)
挙式の規模やスタイルを伝えて!
- 結婚式はお互いの親族だけを招いて、こぢんまりと挙げたいね、と2人で話しています
- 式は和装で神前式がいいね、と話しています。場所はこれから検討するつもりです
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◆受け答えの例(結婚式をしたくない)
結婚式をしてほしいと思っているかも。意見を聞く姿勢を見せて
- 2人で話し合ったのですが、式は行わずに入籍のみで考えてまして…
- お互いに結婚式にあまりこだわりがなく、両家の食事会だけでもいいね、と話していました
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◆受け答えの例(何も考えていない)
具体的なことが決まってなくてもOK!はぐらかさずに伝えよう
- まずは結婚の承諾をいただいてからと思っていたので、実は結婚式についてはまだ何も考えておりません
- これからご両親のアドバイスをいただきながら、2人で相談して決めていきたいと思っています
質問③結婚後はどこに住むの?
特に女性が実家暮らしの場合は、結婚後どこに住むか両親は気になるもの。
入籍前に同棲を考えているなら、この時点で切り出しておきましょう。
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◆受け答えの例(新居の場所が決まってる)
結婚後は2人が通勤しやすい○○あたりに、部屋を借りようと思っています
◆受け答えの例(家の購入を検討している)
実家は静岡県なのですが、今の仕事は東京が基盤ですので、いずれは都内に家を構えたいと思っています
◆受け答えの例(入籍前に同棲したい)
結婚資金を貯める関係で、もうすぐにでも○○さんと一緒に暮らすことを考えているのですが、お許しいただけますでしょうか
【女性編】結婚挨拶で聞かれること&答えの例文
女性側によく聞かれるのが、結婚後仕事を続けるのかどうかと、子供のこと。
いずれは聞かれることと受け止め、にこやかに受け答えを。
質問①結婚しても仕事は続けるの?
今は共働きが当たり前の時代。寿退社をするつもりが無くも大丈夫ですが、男性が理解してくれていることにも触れておくようにします。
新郎の両親、とくにお母さんは「この人は息子をちゃんと支えてくれるの?」が気になって仕方ないものだと心得えておきましょう。
結婚後も働き続ける場合、自分の仕事に対する姿勢や考え方を真摯に説明しつつ、彼と助け合いながら家庭を築いていきたいことを必ずアピールして。
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◆受け答えの例(寿退社する)
結婚したら仕事をやめて家庭に入り、○○さんをしっかり支えたいと思っています
◆受け答えの例(仕事を続ける①)
いまの仕事にやりがいを感じているので、結婚しても仕事は続けるつもりです。共働きになるので、家のことはお互いに協力し合おうね、って話しています。
◆受け答えの例(仕事を続ける②)
小さなころから憧れていた職業なので、今のところ仕事を辞めることは考えておりません。○○さんも理解してくださっています。
質問②子供はどうするの?
まだまだ先のこととは分かってはいるものの、嬉しさのあまり「孫はまだか?」と聞いてくる両親もいるかもしれません。
女性にとってはプレッシャーになりますが、場を和ませるような返答を心がけて。
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◆受け答えの例(すぐに子供が欲しい)
子供は私もすぐにでも欲しいです。子供ができたら、仕事はやめるつもりでいます。
◆受け答えの例(いずれは子供が欲しい)
子供は私も○○さんも大好きなのですが、しばらくは2人の生活を大切にしたいと思っています。
◆受け答えの例(何も考えていない)
まだ子供のことまで考えられないのですが…。もし授かったらいったん会社をお休みして、育児が落ち着いたタイミングで復帰することも検討しています。幸い勤務先では育児休暇が○年までとれるので、活用したいと思っています。もちろん○○さんと相談しながら決めていきます。
【男女共通】結婚挨拶で聞かれる質問&答えの例文
両親からすれば、嬉しさと不安であれこれ聞きたくて仕方ありません。将来像については、2人でよく話し合っておいてくださいね。
質問①(相手の)親御さんはなんて?
結婚相手の親のリアクションも、実は気になるもの。
自分の子供が相手の家族に受入れられるかが心配なので、祝福してくれている、気に入っていることを話すと安心するでしょう。
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◆受け答えの例(女性が答える)
先日○○さんが私の実家に挨拶に来て下さいました。当日は両親ともに緊張していたのですが、後から母に聞いたところ、父がとても喜んでくれているようです。今度○○さんが来てくれた時は一緒にお酒が飲みたいなんて言っているようでして…
◆受け答えの例(男性が答える)
まずはこちらにご挨拶に伺うべきと思いまして、私の実家には今月末に○○さんと一緒に行く予定です。先日電話で話したところ、とても喜んでいて、「早く○○さんに会いたい」と母が申ししておりました。
質問②息子(娘)のどこがよかったの?なれそめは?
相手の両親に面と向かって聞かれると、ちょっとはずかしいかもしれませんね。
でも両親からすれば、興味津々です。照れくさくても彼(彼女)のことを褒めると、両親もうれしいはず。ちょっと持ち上げるくらいがちょうどいいかも。
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◆受け答えの例(出会い方①)
大学のサークルで知り合いました。○○さんはいつも場の中心にいて、みんなを明るくしてくれるところに惹かれました。私から告白して、付き合い始めました。
◆受け答えの例(出会い方②)
私は職場の後輩なんです。○○さんにはいつもお世話になっていて、真面目な姿に尊敬していました。一緒に仕事をするうちに自然と仲が良くなっていった、という感じでしょうか…。
◆受け答えの例(相手の好きなところ①)
そうですね…、なんといっても優しいところが好きです!○○さんの笑顔にはいつも癒されています。
◆受け答えの例(相手の好きなところ②)
○○さんとは同期入社でして、落ち込んでいる時にいつもはげましてくれていたんです。気が付いたら好きになってました。
ポイント!
出会ったきっかけを言いたくないときは?
ナンパやマッチングアプリ、婚活パーティーなど、出会いのきっかけを言いにくいときは、曖昧な表現にしてもOK!
- 出会い系アプリ:SNSで交流して、共通の趣味を通じて
- 婚活パーティー:イベントで出会って
- 合コン:友人の紹介で
- ナンパ:街で一目ぼれ、お店で隣に居合わせた
質問③どんな家庭をつくりたいの?
子供たちがどんな将来設計をしているのか、親としては心配になるもの。
「豪邸をたてたい!」など荒唐無稽なことではなく、日常生活を感じさせるビジョンが好ましいでしょう。相手の家族のことを手本にするニュアンスを含めるといいですね。
***
◆受け答えの例(女性が答える①)
○○さんのお母様の手料理のことはよく聞いています。わたしは料理は初心者なのですが、これから腕をみがいて、おいしい食事を家族で囲めるような楽しく明るい家庭を築きたいと思っています
◆受け答えの例(女性が答える②)
仕事と家庭の両立は大変なことだと思います。そんな中で○○さんを支えつつ、お互いを高めていけるような夫婦になりたいと思います
◆受け答えの例(男性が答える①)
まずしっかりと仕事をして、家の大黒柱になりたいと思います。
◆受け答えの例(男性が答える②)
○○さんの仕事も応援してるので、家事や育児で協力しながら、お互い思いやりのこころを忘れない家族になりたいと思います
結婚挨拶でその場がし~ん…。沈黙が辛いときの、会話集
結婚挨拶の場で緊張しているのは、両親サイドも同じこと。気がつけば会話がとぎれて、妙に気まずい雰囲気になることもありますよね。
そんな時は、以下を参考に乗り切ってくださいね。
天気ネタ
困った時の鉄板ネタ。自己紹介直後に緊張して場がぎこちなくなったら、天気のネタを持ちだしましょう。
***
- いいお天気ですね、今日は暖かいですね
- 先日の台風は、大丈夫でしたか?
- 最近急に寒くなりましたが、お風邪などお引きになりませんでしたか?
手土産ネタ
手土産に持参したものの説明をしているうちに、緊張がほぐれるかも。
地元の名品を手土産にすれば、そこから「ご実家は○○県なのね?」と、話がつながりますよ。
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- 地元で有名な△△というお菓子なんです。中に入っている餡子がとても美味しくてわたしも大好きなんです
- こちら、私の地元の銘菓なんです。お母様が甘いものがお好きだと聞いたので…
話題をキャッチボール
例えば自分が仕事の話を振られた後なら、両親にも同じような内容を聞いてみましょう。
***
- ○○さんのお父様とお母様はどのような結婚式を挙げたのですか?
- ○○さんのお父様は、これまでどのようなお仕事をされてきたんですか?
- お二人のなれそめも教えていただきたいです!
連想ゲームのように話をつなげて
会話が続かない…というときは、直前の話題から連想して、次の話題につなげてみましょう。
直前の話題からキーワードを拾って、「○○といえば…」というように、関連する話を見つけていきます。
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- なれそめといえば、わたしの両親の出会いも職場だったんです。
- 北海道といえば、白い恋人が有名ですよね。たまにお土産でもらうことがありますが、大好きなんです!地元の方もよく召し上がるんですか?
自分から質問したいことを聞く
自分自身で相手の親に聞きたい質問を用意しておくのもオススメです。
聞かれっぱなしより、自ら質問をする積極性を見せたほうが好感度がアップするかも。
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- お休みの日はどんなことをされているんですか?
- 他のお子さんはご結婚されているのですか?(お孫さんはいらっしゃるのですか?)
- ご夫婦円満の秘訣はどんなことでしょうか?
- ○○さん(結婚相手)の子供のころは、どんな感じだったんですか?
相手の両親に結婚を反対されたとき
相手の両親から結婚を反対されてしまったら、「どうしてですか?」「何が問題なんですか?」とあれこれ聞かず、その日はいったん引き下がるのがマナー。
失礼する際は、時間をさいてもらったことのお礼や、改めて挨拶に伺いたいことを伝えます。
自分の何か気に入らないのかが具体的にわかったら、相手の親の不安や不満を解消する努力を続けて。
***
◆言い方の例
本日はお時間を頂きましてありがとうございました。近いうちに改めてご挨拶にうかがいます。本日はこれで失礼いたします
まとめ
- 結婚挨拶に行く前に、あらかじめ定番の質問に対する答えを考えておこう
- 両親に聞きたいことも整理しておく
- 質問への受け答えは明るくハキハキと、決まっていないことは正直に話す
- 会話がとぎれた時は天気や手土産ネタでその場をつなぐ
緊張する結婚挨拶の場であれこれ聞かれるのは、とてもハードルが高いこと。
まずは準備は抜かりなく行い、当日は2人の幸せな結婚生活を夢見て乗り切りましょう。