結婚式場はアクセス重視が常識?駅から遠い場合のおもてなしアイディア
結婚式の会場選びで多くの花嫁さんが気にするのが、アクセスのこと。
式場選びは、アクセスの良さを最優先にすべきなのでしょうか?最寄り駅からどのくらいの距離が理想的なのでしょうか?
本記事では、「アクセス」「交通」の面から、式場選びの注意点を解説します。
アクセスがあまりよくなくても、「ここで挙げたい」と思った会場があった場合の注意点をまとめました。
【関連記事】こちらの記事もオススメ
【11社比較】ブライダルフェアの特典まとめ!賢く結婚式を挙げるコツ
結婚式の会場は、アクセス重視で選ぶべき?
結婚式に招待されると、ゲストはドレスアップして髪をきれいに整え、多くの場合は自分の足を使って会場まで来てくれます。
挙式や披露宴は感動的なものですが、帰りは引出物もあるので、徒歩時間が長いと疲れてしまうのも確かなこと。
ゲストのことを考えると、アクセスのいい会場を選ぶことは、おもてなしの一つであることは間違いないでしょう。
式場アクセスは、招待客にあわせて
「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」によると、式場を決める際に多くの新郎新婦が交通アクセスよ良さを重視しているのがわかります。
■披露宴・披露パーティ会場を訪問・決定する際の重視点(複数回答)
- 交通の便が良いこと(57.7%)
- 料理(55.4%)
- 披露宴・披露パーティ会場の雰囲気が良いこと(48.9%)
とくに以下のような招待客が多い場合は、交通アクセスを最優先に考える必要がありそうですね。
- お年寄り
- マタニティ(妊婦さん)
- 子連れ
- 新幹線や飛行機を使ってくる遠方ゲスト
また単に、会場までかかる時間だけでなく以下の点もチェックポイントになります。
- 途中に急な坂や階段がないか
- 砂利道などの歩きにくい道がないか
- わかりやすい道順か
結婚式場の、理想の立地条件とは?
アクセス面から考えた、結婚式場の理想の立地条件を挙げてみました。
最寄り駅から徒歩5分以内
アクセスのいい会場を探すなら、最寄り駅から徒歩5分以内のエリアが理想的。
不動産比較サイト「リビンマッチ」が行った調査によると、「駅近と感じるのは、平均徒歩8.2分まで」とのことでした。
結婚式はおもてなしの場なので、平均よりも近いほうが望ましいかもしれませんね。
女性ゲストならハイヒールを履いていたり、訪問着を着用していたりするので、徒歩10分を過ぎると「駅からちょっと歩くな…」と思われてしまいそう。
ましてや駅徒歩15分ともなると「遠い!」と感じられても仕方ないかもしれません。
空港や主要駅から、電車で30分~1時間
飛行機を使うゲストが多いなら空港から、新幹線なら主要駅から近い会場選びがマストですね。
空港や主要駅から、乗り換え1回程度で30分以内が理想的です。どんなにかかっても1時間未満に到着できるロケーションが好ましいでしょう。
慣れない場所での乗り換えは気を使いますし、通勤時間が30分を超えると、ストレスを感じる人が多いというデータもあります(「通勤中のストレス」に関するアンケートより)。
通勤と結婚式への出席とでは事情が違いますが、目安として参考にしてくださいね。
(参考)「通勤中のストレス」に関するアンケート(エアトリ・東京)
交通が不便でもOK!ゲストへのおもてなしは欠かさずに
アクセスが悪くても、駅チカでは実現できない魅力いっぱいの会場もたくさんあります。
- 海や山の近くで、景色が抜群にいい
- 広いプールやガーデンがある
など。一生に一度の結婚式ですから、アクセスが悪いというデメリットを超える理想の会場であれば、もちろんそこに決めてOK。
ただ遠い会場まで来てくれるゲストへの配慮を怠らないのが、主催者側のマナーです。
つぎの段落から、具体的な方法をご紹介します。
駅から遠い会場なら、ゲスト送迎を手配
アクセスの悪い会場なら、最寄り駅や主要駅からの送迎を手配するのはマスト。
たとえば最寄り駅から徒歩15分くらいかかる会場なら、何かしらの送迎手段を検討したほうがいいでしょう。
また駅から近いとしても、電車が1時間に1本だけといった場合は、主要駅からの送迎手段を考えて。
送迎バスの手配
会場側にシャトルバスの用意がない場合は、自分たちで送迎バスを手配します。
特に以下のような場合は、タクシーより大きく、収容人数が多い貸切バスがオススメ。
- ゲストの数が多い(10名以上)
- 大荷物の人が多い(タクシーには載せきれないほど)
なお貸切送迎バスを予約する際は、あらかじめ時間と目的地(乗車・下車場所)を決めておく必要があります。当日自由に、行き先や時間を変更することはできません。
またたとえ、短距離・短時間しか使わない場合でも数万円はかかります(最低利用時間のようなものが決まっている)。
貸切バスとタクシー手配で、どちらが安いのかわからないと思うので、事前に見積もりを取って比較しておくことをおすすめします。
(参考)貸切タクシーと貸切バス、どちらがお得?【貸切バスの達人】
タクシー手配、タクシーチケットの用意
親族婚などでゲストの数が少ない場合は、バスではなくタクシーの手配で十分。
一般的なタクシーの定員は4名まで。もっと大きなワゴンタクシーやジャンボタクシーなら、最大9名まで乗車可能です。
なお徒歩10分程度の会場でも、お年寄りやマタニティゲストには、タクシーを用意した方がいいでしょう。
ゲストにタクシーを使って会場まで来てもらうなら、乗車代金が後日まとめて新郎新婦に請求される、タクシーチケットを使うと便利です。
あらかじめチケットを購入しておき、ゲストに渡しておけば、当日好きな場所からタクシーを使ってもらうことができます。
ただし式場の最寄り駅が、タクシーもあまり来ないような場所なら、新郎新婦自身でタクシーの予約も必要です。
招待状を送る時に、送迎案内をしておく
ゲストには、招待状を送るタイミングで、送迎バスのお知らせ(付箋)やタクシーチケットを同封しておきましょう。
また最寄り駅までの移動を配慮して、電車やバスなどの公共機関の時刻表を入れておくと親切ですね。
なお車で直接来るゲストがいるかもしれないので、駐車場の案内も招待状に同封しておきましょう。
お車代の用意
新郎新婦が最寄り駅からの送迎バスやタクシーを手配したとしても、主賓や遠方ゲストにはお車代を用意します。
お車代は単なる交通費や宿泊費ではなく、会場に足を運んでくれたことに対して感謝の気持ちを表すもの。
送迎の手配とは切り離して考えてくださいね。
アクセスが悪い結婚式場を選ぶときの注意点
駅から遠い会場で結婚式を行う場合、せっかく来てくれるゲストが不快な思いをしないような配慮が必要になります。
ゲスト用更衣室の準備
最寄り駅から結婚式場まで距離がある場合、ヒールで歩くのがつらいというゲストは多く、式場で靴を履き替える方もいます。
会場に到着してから着替えたいゲストのために、更衣室を用意しましょう。
ゲストには招待状を発送する前に「実は会場が駅から徒歩15分くらいのところなの。当日は更衣室を用意するので、よかったらそこで靴や服を替えてね」と、ひと言伝えておいて。
発送する招待状には付箋をつけておくと親切ですね。
当日はゲストのみな様に更衣室を準備しております 着替えの際はぜひご利用ください
開宴時間はお昼前後に
アクセスが悪いうえに挙式や披露宴の開演時間が午前中だった場合、ゲストは早朝から衣装やヘアセットに走り回らなくてはなりません。
ゲストの事を考えるなら、結婚式の開演時間は、お昼前後に設定するのが良識的といえそう。
帰りの荷物への配慮
ゲストが引出物や着替えを持って帰るのは大変なので、アクセスが悪い会場なら、引出物の宅配サービスを利用するのもいいですね。
結婚式の数日後にゲスト宅に引出物一式を送ることができるので、当日は手ぶらで帰ることができます。
またゲストが宅配便で自分の荷物を送れるよう、配送伝票を用意しておくのもオススメ。
まとめ
- 多くの新郎新婦は、会場へのアクセスを重視している
- 年配ゲストが多いなどの場合は交通アクセスを最優先に
- アクセス面で理想的になのは、最寄り駅から徒歩5分以内の会場
- アクセスの悪い会場を選ぶ際は、送迎手段の確保などの配慮が必要
アクセスのよい会場は便利ですが、ゲストたちはきっと新郎新婦の好きな会場で結婚式を挙げてほしいとも思ってくれているはず。
アクセスの悪い会場を選んだ場合でも、ゲストへの気遣いを忘れなければ、結婚式を楽しんでもらえるでしょう。