結婚式でお子様メニューは必要?何歳から何歳まで?プランナーが解説
お子様であっても、披露宴の大切な招待ゲストの一人です。楽しい時間を過ごしていただくために、おもてなしのお料理は必須アイテム!
そこで今回は、元ウェディングプランナーである筆者が現役時代に相談を受けた内容を元に、婚礼料理でのお子様メニューに関してまとめました。
お子様たちへの食事内容に関して、お悩みの方の参考になれば嬉しいです。
子供用の婚礼料理は用意すべき?
もちろん、お子様用のお料理は用意すべきです。
会場によってお子様の年齢に合うようなメニューを用意しています。
お子様ゲストと言っても、幅広い年齢層のお子様がご列席です。年齢に合ったメニューを用意することをおすすめします。
子連れゲストに「いらない」と言われたら?
食事を用意すると伝えても、ゲスト側から「食事はいらないよ」と変更があることもあるでしょう。
- 離乳食だから
- アレルギーがあるから
- 幼児食に切り替わっているけれど、食べさせたことがないものも多いから
などの理由で、赤ちゃん用の食事はいらない、と言っている可能性があります。
子連れゲストの意向にそって、食事なしにすることは問題ありません。遠慮しているだけかもしれないので、「なぜいらないのか」を確認しましょう。
結婚式のお子様メニューは、何歳から何歳まで用意する?
お子様ゲストの食事は、何歳から何歳まで必要なのかも気になるポイントですよね。
一般的には、参加される方皆さまのお食事を用意されることが望ましいと思います。
小学生になりたての子であれば、お子様ランチの方が喜んでくれる可能性があるでしょう。
乳幼児は食事なしでもOK
ところが、0歳でミルク(母乳)のみで育児中の赤ちゃんには、婚礼料理の用意もしようがなく、食事なしとする場合も多いです。
幼児食(1歳くらいを目安)のお子様には、たとえ食べなくても子供用の婚礼料理を用意されるのが無難でしょう。
年齢で線引きしない
子供用の食事を、単純に年齢だけで線引きすることは少々考えもの。小学生でも食の細い子もいれば、大人顔負けの量を食べる子もいます。
また結婚式という慣れない環境で食事が進まない子もいれば、大人が居る分「かっこいいところを見せよう!」と、たくさん食べる子もいるでしょう。
小学生は全員ミニコース!などと決めてしまうと、高学年の男の子には足りない可能性もあります。
そのため、安易に年齢で区切ることはせずに、お子様ゲストの食事量を保護者の方に相談されることをおすすめします。
子供のアレルギーには要注意!持ち込みも検討して
一般的に大人ゲストよりも子供ゲストの方が、食物アレルギーが多い傾向にあります。そのため、式場側では全てのアレルギー内容に対応できない可能性が高いです。
アレルギーは「加熱すればOK、つなぎならOK、除去ならOK」など、人によって程度が異なります。
子供のアレルギーはそのさじ加減が難しく、アレルギー品目が多かったり、調理器具も変えなければいけないほど程度がきつい場合は、持ち込みを依頼することも視野に入れましょう。
まずはアレルギーの有無と、アレルギーがある場合は程度や調理方法を子連れゲストに確認してみてください。
その上で、ウェディングプランナーを通し、キッチンのスタッフと相談されることが望ましいです。
好き嫌いには対応できる?
アレルギーと違い、好き嫌いにも対応してあげたいと思う方も多いでしょう。
たとえば「エビフライは嫌いなので、他のものにしてほしい」といった程度なら、好き嫌いにも対応してもらえる可能性があります。
しかし、全ての好き嫌いに対応することは難しいことを念頭に置いてください。
「ニンジンとピーマンは、食べないので使用しないでほしい」など、食材に制限をつけたい場合は、難しい事を承知で一度会場側に相談してみましょう。
結婚式のお子様メニューの内容例
会場により異なりますが、お子様用の婚礼メニューとしては、年齢に応じた内容で用意されていることが多いです。
お子様ランチ
1歳から5歳くらいのお子様向けなら、ワンプレートランチが定番です。
メニューは、チキンライスやオムライスなどの主食、唐揚げ、ポテトフライ、ハンバーグ、エビフライなど、お子様が好きそうなメインと副菜が添えられています。
価格は2,000円から3,000円程度が多く、デザートも大人とは別で用意されていることが多いです。
お子様用コース料理
小学生くらいのお子様を対象にしている、お子様用コース料理を用意している会場もあります。
大人顔負けのフランス料理のミニコースであることも多いです。
大人のコース同様に、前菜やスープ、メインなど簡単なコース内容になっているため、少し大人になった雰囲気も楽しめる内容です。
価格は、5,000円から7,000円程度。
しかしミニコースのため、普段の食事量が多い小学校高学年になれば、この内容では足りないことも考えられます。
一品物(単品メニュー)
会場により異なりますが、食事の量があまり多くないお子様に向けて「オムライスだけ」など一品料理を用意してくれることもあります。
価格は1,000円程度で、プレート料理やミニコースよりも安価です。
安いからと言って、新郎新婦さまの予算の都合ではなく、お子さんの保護者の方と相談してから決めることをおすすめします。
「本当に食べないから、いらない」と言われた状況であれば、ウェディングプランナーに相談してみると良いでしょう。
デザートは大人と同じ
いずれの場合も、デザートには大人の方同様にウェディングケーキをカットしたデザートをお出しすることが多いです。
この場合にもアレルギーに注意し、ウェディングケーキを提供しても良いかどうかを確認しておきましょう。
離乳食はどうなるの?
会場側で、離乳食を手作りしてくれる可能性は低いです。
保護者の方によっても離乳食の進め具合や味付けは異なるため、ご意向に添う内容を提供することは難しいのです。
そのため、保護者の方に市販の離乳食を持ち込んで(持参して)頂くように依頼することが多いです。
離乳食に関しては会場側と相談されることをおすすめします。
結婚式のお子様メニューは、事前に確認できる?
会場側には、お子様メニューを写真で用意していることが多いです。
実物を見たい場合は、ブライダルフェアに参加してみるといいかもしれません。ブライダルフェアであれば、本物を展示している可能性も十分にあります。
お子様の食事内容を気にされているゲストがいるのであれば、写真などを利用して内容を見て頂ければなお安心ですね。
式場契約後であれば、プランナーに相談し、実物が見られるタイミングがないかどうかを確認してみましょう。
どうしても子供用の食事を試食したいなどの希望がある場合は、会場側に試食希望であるという相談されるといいでしょう。
子連れゲストへのおもてなしアイディア
子供とはいえ、結婚式に来てくれた大切なゲストです。
お料理以外にもちょっとしたおもてなしで、子供もその親も楽しんでもらえますよ。
子供ゲスト用のメニュー表も作ろう
大人のコース内容には、メニュー表を用意するのが基本ですね。
手作りが可能であれば、お子様の婚礼料理用にもメニュー表を用意されるといいでしょう。
この場合、文字だけではなく人気のアニメキャラクターや戦隊ヒーローなどのイラストも添えると喜ばれます。
お子様ゲストでも読みやすいよう、ふりがなをふったり、ひらがなで統一するアレンジもおすすめです。
料理だけではなく、暇つぶしグッズも忘れずに!
いつもと違う、豪華でカラフルなお料理に子供ゲストも目を輝かせてくれるはず。
しかし、それも一瞬の出来事。食事が済んだり、ある程度おなかがふくれてしまえば、子ども達にとって退屈な時間になってしまいます。
そのため、パズルや塗り絵、折り紙など、子供ゲストが楽しめるおもちゃやグッズを用意しておくことがおすすめです!
お菓子の詰め合わせなども喜ばれるグッズなので、子連れゲストにとっても喜ばれるおもてなしになりますよ!
元プランナーの体験談!結婚式のお子様メニューのトラブル
筆者の現役時代、「子供ゲストは同じ内容にした方が、喧嘩にならないかな」と思った新郎新婦さまがいらっしゃいました。
「その子(年齢や食事の量)に応じた内容にされた方が良い」と何度もアドバイスしましたが、結局5歳から小学6年生までのお子様ゲスト(総勢6名)すべてにお子様ランチを用意されました。
披露宴後、小学校6年生のお子様のお父様から1本の電話があり、「新郎新婦には言いにくいから言わないけど、食事が足りなかったよ。6年生は大人量を食べることを知っておいて」とおしかりを受けました。
シェフとも相談し、6年生のゲストの分は他の子供ゲストよりも量を多く調整しましたが、それでも足りなかったとのこと。
やはり子供コースか、大人コースを強くご案内すべきだったと反省し、その後は「かならず保護者の方にこの量で良いかを確認して下さい」とご案内することに徹底しました。
食事の量は本当に十人十色です。必ず親御さんに確認されることをおすすめします。
まとめ
- お子様ゲストにも婚礼料理を用意して
- 食事の量は十人十色。勝手に決めずに保護者に確認を
- アレルギーや好き嫌いには対応しきれない場合もある
- 料理だけでなく、暇つぶしに使えるグッズやお菓子の用意を!
披露宴でのお子様婚礼メニューについてまとめました。子供だから必要ない?と思わず、おもてなしの一環としてお子様用に料理を用意していきましょう。
また年齢が小さい子であればあるほど、食べさせたことがないものや食べられないものも多いです。必ず保護者の方の意向を聞くようにしましょう。
自分では分からない場合や「マッシュでないとダメ、角切りならOK」など料理法に限定がある場合は、会場側に相談し対応できるかを確認しましょう。
暇つぶしに使えるおもちゃやお菓子も用意し、楽しい時間を過ごしてもらえるように工夫してみてくださいね!