結婚式の感動系演出 実例&ポイントを元プランナーがご紹介!
100組結婚式があれば、100通りの想いがあり、結婚式のテーマや希望は新郎新婦さまによって異なります。
一方で、だいたいどの結婚式にも少し取り入れるテーマが「感動系」の演出。
特定のゲストに感謝を伝えたり、今まで言えなかった言葉をプレゼントしたり…。さりげない工夫で泣ける演出ができます。
そこで今回は、実際のパーティーで拝見した内容を元に、元プランナーの私が感動系の演出をご紹介いたします。
また、自己満足で終わらせないためのポイントもまとめています。ぜひ参考にしてくださいね!
挙式シーンでの感動演出
まずは挙式で取り入れられる、泣ける演出をご紹介します。
バージンロード入場のエスコート役に一工夫
バージンロードをエスコートしてもらうゲストを、多くの方は「新婦の父親」とされますが、これに明確な決まりはありません。
- 母子家庭だったから母しかいない
- 両親を早くに亡くしたから、お兄ちゃんがお父さん代わり
- 大好きなおじいちゃんと歩きたい
など、花嫁さまそれぞれ抱く気持ちは異なるでしょう。ご家庭にはさまざまな背景がありますから、必ずしもお父さまをセッティングする必要はないのです。
ご自身が「この人にお願いしたい」方が居るのであれば、その方をエスコート役として依頼しましょう。
また、お父さまではないゲストをエスコート役で依頼する場合、「なぜその人にお願いしたのか」を司会者からアナウンスできれば、ストーリーが明確になり、寄り感動的になりますよ。
リングガール(ボーイ)は実娘(息子)に依頼
担当させていただいた結婚式で、数回ご提案したことがあるのが「リングガール(ボーイ)」を実の子供にお願いする演出。
おめでた婚も多い昨今ですが、すでにお子様が誕生されてからの家族婚も多いです。親となったからこそ、結婚式に抱く気持ちも大きいことと思います。
実際「結婚式の決め手は、子どもが誕生したから。この子が大きくなったときに、自分たちの結婚式の姿を見せたい」と結婚式を検討されている方も少なくありませんでした。
お子様がいらっしゃるのなら、何かのシーンで、パパやママの晴れ姿を応援してもらいましょう。
「ママ!」と駆け寄る子も、泣いてしまう子も、お二人だけでなくゲストにとっても印象深い感動するシーンになりますよ!
人前式の誓いの言葉は「お互いにメッセージを」
人前式を予定されている方は、誓いの言葉として今までなかなか言えなかった「感謝の気持ち」や「相手に伝えたい思い出」を贈り合ってみませんか?
- 毎朝起こしてくれてありがとう
- 残業で疲れたとき、励ましてくれたことが嬉しかった
- これからもたくさん旅行に行きたい
ゲストが見守る結婚式シーンでお互いを思い合うメッセージを交換し合うことで、会場内は暖かくほほえましい雰囲気を演出できます。
メッセージの内容にで感動したり、笑いを呼んだりと自分たちらしいアレンジも可能です。
感動演出の定番!ベールダウン
お母さまからのベールダウンの演出は、結婚式シーンの感動演出の定番です。
入場の入り口が開き、母とウェディングドレス姿の新婦さまと向き合って立っているシーンだけでも感動モノ!
お母さまから「幸せになってね」の一言が漏れるだけで会場内は涙いっぱいの感動シーンになりますね。
もちろん、ご家庭により家族の状況は異なります。お母さまではなく、おばあさまやお姉さまに依頼してもOK!
披露宴での感動演出
結婚披露宴は感動系の演出も豊富。
定番系演出の、すこしのエッセンスを加え方もご紹介します。
プロフィールムービーをしっとり系の音楽で仕上げる
結婚式の演出の定番でもある、プロフィールムービー。ゲストの中でも、ご両親が期待されていることが多い演出ですね。
プロフィールムービーを使用して、感動を引き起こす演出にするなら、BGMはしっとり系の音楽をチョイスすること。
アップテンポで楽しい音楽より、しっとり系の音楽をセレクトするほうが感動度がグッと高まります。
ご両親を感動させたいと思う気持ちが強い場合は、ご両親が好きな歌やアーティスト、ご両親の世代で流行った曲などをチョイスされるのがおすすめです。
退場時のエスコート役をサプライズで指名
お色直しをする前には一度退席する必要がありますね。
このとき新郎新婦ふたりで退場することも可能ですが、それぞれ別のゲストにエスコート役を依頼して退場されることもステキな演出です。この時可能であれば、サプライズで依頼してみて下さい!
エスコート役との今までのエピソードを司会者に伝えてもらえば、より感動するシーンを演出できますよ!
花嫁の手紙は泣ける演出の王道!ぜひ取り入れて
結婚式シーンのエンディングを飾る、感動系演出といえば、新婦からご両親への感謝のお手紙です。
- 恥ずかしいから読みたくない
- 泣いてしまいそうでイヤ
そう思う方は本当に多く、「できたらやりたくない」と思う事もあるのかもしれません。
しかし結婚式というシーンは、この日を逃すともう訪れません。この機を逃さず、ご両親やご家族に向けて感謝の気持ちを伝えましょう。
もちろん新郎さまからのお手紙もOKです!ご両親を感動させたい場合は、ぜひご用意下さい。
お手紙の後は、花束を添えてご両親へプレゼントしましょう。
品物は記念品でもOKですが、お写真入りなどのオリジナルアイテムはとても喜ばれるアイテムです。
二次会での感動演出
アットホームでカジュアルな二次会を予定することも多いと思いますが、感動系演出ももちろん可能。
アイディアをご紹介します。
余興にご両親からのメッセージを
二次会は、ご友人や会社の方などを中心に招待されることが一般的です。
その中で泣ける演出を用意したいなら、余興として新郎新婦のご両親からのメッセージ(ビデオレターなど)を取り入れてみてはいかがでしょうか。
両親からの予期せぬメッセージで、新郎新婦が大号泣!なんてことも。
この場合、自分から依頼するのではなく、幹事さんやご兄弟などを通じて依頼されることがおすすめです。
結婚式の感動シーンを、自己満足で終わらせないために
感動の演出だけでなく、結婚式シーンを自己満足で終わらせないために必要なこと、それは「会場内の一体感を大切にすること」です。
今までの思い出は、ご自身にとっての思い出であって、ゲストは必ずしも共感するわけではありません。
- 長すぎる手紙やムービー
- 多すぎるサプライズ
これらは、感動のボルテージを下げ、逆にしらけさせてしまう可能性があります。
花嫁の手紙はどのくらいの文量が良い?
手紙であれば、便せん2枚ほどが理想です。
さらさらと呼んでしまうのではなく、間を大切にゆったりと読むように心がけましょう。
また、BGMはオルゴールなど歌詞がない物がおすすめです。
ムービーはどのくらいの長さに収めるの?
ウェディングムービーは1つ5分〜7分程度が理想です。
またムービー演出が多いことも、自己満足演出になってしまいがち。披露宴で流すムービーの数にも注意が必要です。
披露宴内でムービーは3つ程度に収めるといいですね。
ここですこし注意したいのが、余興の内容を新郎新婦が知らずに当日のサプライズにしている場合。
余興でも映像系演出を予定している可能性があります。
ムービー演出ばかりの披露宴にならないように、プランナーを通じて「どんな余興なのか」を確認してもらいましょう。
多すぎるサプライズは一番のNGポイント
感謝の気持ちを伝えたいゲストがたくさんいる場合でも、サプライズを何度も行うのは考えもの。
心苦しいかもしれませんが、サプライズは1つ(多くても2つ)と決めて演出を組み立てていくことがおすすめです。
「え、またサプライズやるの?」なんて思われて、せっかくの感動シーンもしらけてしまっては残念です。
感謝の気持ちは別の機会に伝えるようにしましょう。
まとめ
- 挙式の入場時は、思い出深い方をエスコート役に依頼して
- プロフィールムービーは感動系のBGMをチョイス
- 感動シーンを引き立てるためにも、自己満足にならないよう注意が必要
- 映像演出やサプライズの数は厳選して。多すぎはNG
挙式や披露宴での感動演出をまとめてご提案いたしました。
ご両親を含め、お世話になった方にメッセージを伝えたり、今までの感謝を伝えることで十分大きな感動の演出を予定できます。
お子さまがいらっしゃる場合は、ぜひお子さまにも協力して頂き、感動シーンを盛り上げましょう。
また、BGMにもこだわりを取り入れてみて下さい。感動をそそるようにしっとりしたテイストをチョイスされると、なお会場の雰囲気が高まるため、おすすめですよ。