結婚式の招待状でミスした!間違い別対処法&お詫び状文例まとめ
招待状は結婚式の第一印象を決めるものなので、間違いのないよう細心の注意を払って用意しますよね。
でも人間のやることなので、ミスや書き損じをしてしまうことも。
結婚式の招待状は、もっとも礼儀をつくすべきものなので、ミスがあった時は大人としてきちんとした対応が必要。
招待状に起こりがちなミスとその対処法を紹介します。
招待状のミスは、お詫び状を添えて再送するのが基本
- 宛名の漢字を間違えてしまった
- 挙式の開始時刻が午前と午後で間違っていた
- 会場の住所が別の場所になっていた
- 会場名の表記が間違っていた
- 句読点をつけてしまった
どんなに気を付けていても、こういった招待状のミスが起こってしまうことがあります。
「まさか、そんな」と悔やんでも悔やみきれませんが、仕事といっしょで、素早い対応が大事。
訂正したものを作り直し、お詫び状を同封して再送するのが基本です。
主賓や上司など、仕事での付き合いがある目上の人は結婚後の付き合いに悪影響を及ぼしかねないので、特に注意が必要。
費用も発生しますが、社会勉強をさせてもらったと思って、いさぎよく作り直します。
手元に残っていたものに、修正液やテープで訂正を加えて使うのは絶対にやめましょう。
また席次表など、他のペーパーアイテムも間違っている可能性があるので、併せてチェックすることを忘れずに。
親しい友人などは電話やメールでの謝罪でもOK
すべての招待状を作り直すのは、時間も手間もお金もかかって大変な作業です。
親しい友人や仲のいい親戚は、電話やメール、LINEなどでお詫びして訂正しても差しつかえないでしょう。
大切なのは謝罪や訂正の手段ではなく、迅速で丁寧な対応です。
編集部コラム
招待状のミスに対する、ゲストの反応は?
花嫁ノート編集部のわたしも、記入ミスのある招待状を受け取ったことがあります。
招待状返信前に、送り主の新婦から「ごめん、間違ってた!正しくは~~です!」という謝罪と訂正のLINEが届きました。
人によって感じ方はそれぞれですが、少なくとも私は新婦とは友人関係にあったので、LINEでの連絡でも失礼だな、非常識だな、とは全く思いませんでした。
むしろ電話やお礼状で、改まった謝罪などがあったら、「わざわざそこまでしなくても…」と思っていたかと…。
ミスの度合いにもよりますが、連絡手段で悩むよりも、素早く対応した方がゲストに迷惑が掛からないんじゃないかな?と思います。
宛名・住所・時間などの書き間違い、書き損じがあった場合
何度も見直したのに痛恨のミス。まずは謝罪するのが基本です。
宛名の間違い
ゲストの名前を間違えるのは、最もしてはいけないミス。
ゲストとの関係性によって、謝罪の仕方を考えましょう。
たとえば友人や仲の良い親戚なら、電話やLINEで謝罪をします。きちんとお詫びができれば、招待状は作り直さなくてもいいでしょう。
一方主賓や会社の上司など、目上の人に対しては、招待状一式を作り直し、お詫び状とともに再送します。
可能なら、お詫び状の前に1本電話を入れるといいでしょう。
主賓や上席の上司には、招待状とお詫び状のほか、1,000円~2,000円程度の菓子折りを持って、直接お詫びに行くのがベター。
表書きは「粗品」、より深く謝罪したい場合は「お詫び」「深謝」にします。
お詫びの場合の熨斗や水引ついては諸説あるので、心配なら無地のかけ紙を使うのが無難。
◆お詫び状例文
拝啓 初秋の候、○○様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
この度は招待状に誤りがあり誠に申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます。
改めて招待状をお渡しさせていただきますので、何卒ご寛容のほどお願い申し上げます。
当日は○○様にお会いできますことを楽しみにしております。
どうぞお気をつけてお越しくださいませ。敬具
住所・時間・場所・日付の間違い
式場の住所や日時を間違えてしまった場合。
「ばれないから大丈夫」「午後11時開演と書いてあっても、常識的に午前11時ってわかるでしょ」と、ミスを知りながら放置しておくのはNG。
誤った場所や日時のままにしておいて、ゲストが当日迷ってしまったりしないように、迅速に正しい情報を伝えます。
こちらも相手との関係性や仲の良さを考えて、訂正の連絡を。
仲の良いゲストなら、メールやLINEで正しい情報を伝えて。目上の方に対しては、お詫び状に正しい情報を記載して、訂正しましょう。
どちらも伝え漏れがあるといけないので、書面に残る形で訂正するのが基本です。
◆お詫び状例文
拝啓 初秋の候、○○様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
先日ご案内申し上げました招待状文面におきまして、一部に間違いがございましたので、改めて招待状を送らせていただきます。
ご迷惑をおかけしまして申し訳ございませんでした。
正しくは下記の通りとなりますので、何卒よろしくお願いいたします(日時・会場表記に間違いがいある場合)。
当日はお会いできますことを楽しみにしております。お気をつけてお越しくださいませ。敬具
ちなみに招待状の作成を式場に依頼した場合はチェックが入りますが、手作りする時には間違いに気付きにくいので要注意です。
句読点をつけてしまった
招待状手作り派に起こりがちな、招待状や付箋の文章に句読点を付けてしまうミス。
「お祝いごとには終止符を打たないという」という理由で「。」「、」といった句読点は、結婚式関連の文章には使わないのがマナーなのです。
句読点をつけた招待状を送ってしまったのはちょっとはずかしいことですが、ゲストに直接迷惑がかかるものではないので、あえて作りなおす必要はないでしょう。
ただ席次表やプロフィールブック、ムービー演出のコメントにも句読点は使わないのがマナーなので、同じ間違いを繰り返さないよう気をつけてくださいね。
招待状に、式場の地図や付箋を入れ忘れた場合
招待状の封筒の中には、案内状・返信ハガキ・会場案内図・付箋などをセットでいれます。
人によって入れるものが違うこともあり、入れ忘れが発生することも!
地図の入れ忘れ
招待状には、会場までの地図や送迎案内のお知らせ文を同封するのが一般的です。
入れ忘れた人にはひと言添えて、改めて封書で送るのがベター。もちろん直接手渡しでもOKです。
◆お詫び状例文
拝啓 初秋の候、○○様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
先日ご案内申し上げました私どもの結婚式ですが、会場までは同封の地図をご覧のうえお越し下さいませ。
当日はお会いできますことを楽しみにしております。お気をつけてお越しくださいませ。 敬具
付箋の入れ忘れ
スピーチや受付といったお願い、交通・宿泊のお知らせ、親族写真の時間など、特定のゲストに確認したいことがある時に同封する付箋。
招待状を送る前に、該当するゲストには連絡してはいますが、付箋が同封されていなかったら不安に感じる人がいるかもしれません。
【発送前に気付いた場合】
該当する人の封筒をすべて開封して、新しい封筒に付箋をはじめ、必要なものをセットしていれます。
付箋を入れるはずだった主賓・上司は変えるのがマスト。受付や余興などを頼んだ友人ゲストなら、発送後にLINEなどで連絡すればいいでしょう。
【入れ忘れに気付かず発送してしまった】
招待状一式を作り直して再送する必要はありませんが、伝達すべき内容について、こちらから確認をとる必要があります。
祝辞やスピーチをお願いした目上の人には、改めて会って依頼するのがベター。難しい場合は電話でも問題ないでしょう。
友人や親族にも、LINEやメール、電話を使って、それぞれに必要な内容を確認してくださいね。
結婚式の招待状 返信はがきに切手を貼り忘れた場合
招待状に同封する返信ハガキには、切手を貼って出すのがマナー。うっかり貼らずに出してしまった時の対処方はこちら。
まだ返信ハガキをもらっていない場合
毎日顔を合わせる直属の上司や先輩、同僚には、直接返信はがきを手渡してもらうようお願いを。
会う機会のない友人や親戚には、メールやラインで必要事項を書いて送ってもらいましょう。
返信の内容(氏名や住所)は、席次表や結婚報告はがきのデータベースとしても使うので、口頭ではなく書面でもらうのがオススメ。名前の書き間違いなどを防げます。
主賓や上席のゲストには、お詫び状と共に「切手を貼った返信ハガキ」を再送するか、直接渡すのがいいでしょう。
◆お詫び状例文
拝啓 初秋の候、○○様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
先日ご案内申し上げました招待状の返信ハガキに不手際がございました。
お手数ではございますが、ご返信の際には同封のハガキをお使いくださいますようお願い申し上げます。
ご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。
当日はお会いできますことを楽しみにしております。お気をつけてお越しくださいませ。敬具
既に返信ハガキをもらっている場合
ゲスト自ら切手を貼って返信ハガキを出してくれた場合、まずは電話やLINEなどで直接謝罪します。
切手を1枚分の現金だけ返すのではなく、結婚式当日に引出物と一緒に、ちょっとしたお詫びの品を用意してはいかがでしょうか?
値段は200~300円程度で、高くなくて大丈夫。お詫びのカードを添えるのも忘れずに。
◆お詫びのひとこと
○○様
本日はご出席いただきまして ありがとうございました
私どもの不手際で 招待状の返信ハガキに切手をご用意いただくことになり 大変ご迷惑をおかけいたしました
ささやかではございますが お詫びの品をご用意いたしました
どうかお受け取りくださいませ
招待状の封筒に貼る、切手の金額が足りなかった場合
定型郵便の場合、25g以内84円/50g以内94円 という料金になっています。
内容をチェックし、全てに84円切手を貼って郵便局に持ち込んだら、実は重量オーバーで94円必要だった!という事態もあり得ます。
不足分の切手を付け足すのはNG
切手の額が足りなかった場合、不足分の切手を付けたして発送するのはNG。
結婚式の招待状や返信用はがきに、切手を2枚以上貼るのはマナー違反です。
というのは、複数枚の切手が「別れ」を連想させると言われているから。
封筒を新たに用意し、正しい額の切手を貼って出すのが正しい方法です。
なお料金不足で戻ってきた場合も、不足分の切手を貼り足すのではなく、新しい封筒を用意し、正しい額の切手を貼りなおして、再送します。
こういったミスをさけるために、まず一部だけ招待状をセットし、郵便局で料金を確認することをオススメします。
ミスを訂正した招待状に同封する、お詫び状のマナー
招待状にミスがあった場合、主賓や上司など目上の人には、訂正した招待状にお詫び状を同封して、改めて渡すことになります。
お詫びの言葉は、謝罪の気持ちを込めて丁寧に書きましょう。
やや厚めの、高級感ある便箋を選んでくださいね。色は白で、縦書きがいいでしょう。
複数のお詫び状を用意する必要があるなら、手書きではなく印刷したものでも構いません。
まとめ
- 招待状にミスがあったら、作り直してお詫び状とともに再送するのが基本
- 友人など、仲のいいゲストなら電話やメールでの謝罪でも問題ない
- 主賓や上司の名前を間違えたら、菓子折りとともに正しい招待状を持参するのがよい
- お詫び状は、白い縦書き便箋に筆ペンで書く
あってはならないことですが、もし招待状にミスがあったら迅速丁寧な対応を。
仕事と同じで、ミスをしたことよりも、その後のことのほうが大事なのです。
するべき謝罪をして、すっきりとした気持ちで結婚式の日を迎えてくださいね。