結婚式で妊婦ゲストをおもてなし。妊娠中に喜ばれる気配りとは?
お腹に赤ちゃんがいるにも関わらず、結婚式に出席してくれるマタニティゲスト。
結婚式の時期が、体調が悪くなりがちな妊娠初期を過ぎ安定期に入っていたとしても、体へのケアが必要なことは、いうまでもありません。
妊婦ゲストが安心して結婚式に出席できるよう、新郎新婦がするべき注意や心遣いを紹介します。
妊娠中のゲストに、結婚式の招待状を送る時のマナー
妊婦さんは赤ちゃんと自分自身のために、つねに体調に気をつかって生活しています。
妊婦さんにとって結婚式に出席することは、うれしい反面、体調面を気にかける負担が生まれることも事実。
招待状を送る時から、マタニティゲストに対する配慮が必要です。
妊婦さんの体調を優先する気遣いを
妊婦ゲストに限らず招待状を送る前には、結婚報告をかねてラインや電話などで連絡をとりますね。
妊婦さんには「体調を優先したうえで、できたら出席してほしい」というスタンスで、お願いしてみましょう。
「返事は急がないから!」と伝えておくと親切ですね。
返信はがきはギリギリまで待つ
妊婦さんの体調は不安定なもの。特に妊娠初期はつわりで苦しみ、はがき1枚書くのがつらいこともあります。
最終的には妊婦さんが体調と相談しながら出欠を決めることになるので、返信はがきは期日ギリギリまで待つようにしましょう。(ただしプランナーさんに、ゲスト決定の期限を必ず確認しておくこと!)
出席の返事をくれた妊婦ゲストには、お礼をかねて連絡を。
この時「具合が悪くなったら遠慮なく欠席してね。当日連絡でも大丈夫」と伝えると、妊婦ゲストも安心してくれるでしょう。
マタニティゲストへの結婚式当日のおもてなし
結婚式場まで来てくれたマタニティゲストに負担をかけず、楽しんでもらうためにはちょっとした心遣いを。
お車代や送迎の準備
マタニティゲストにとっては、会場に無事到着するまでが大変なこともあります。
結婚式の会場がアクセスが悪い、駅から坂道が続くなどの場合は、送迎バスやタクシーチケットなどの手配を。
チケットを用意しなくてもOKですが、当日にタクシーを使ってもらった場合は受付でお車代を渡すといいでしょう。
事前に、気兼ねなくタクシーを使ってもらうように伝えておいて。
ひざ掛けを用意
妊婦さんは、体を冷やしてはいけません。
ドレスアップすると薄着になりがちですし、ボトムスはスカートを選ぶことが多いので、結婚式では足が冷えやすい状態です。
夏場でも室内は空調が効いて、冷え冷えとしていることがあるので要注意。
季節に関係なく、ひざ掛けはマストアイテムです。
また臨月に近い妊婦さんなら、クッションの準備をしてあげると親切。
お腹が大きくなってくると、クッションがあったほうが、座っている時に楽な姿勢がとれますよ。
席次はトイレに立ちやすい場所に
妊婦さんはトイレが近くなるもの。披露宴中に何度もトイレに席をたっても、何の不思議もありません。
また途中で体調が悪くなることもあり得ます。
マタニティゲストの席は、出入口の近くで、途中退場しても目立たない席を用意しましょう。
休憩室の確保
結婚式に出席するなら、短くても3時間くらいはかかることになります。
その間、妊婦さんの気分が悪くなることを想定して、横になって休める場所を確保しておくと安心です。
ホテルなら控室を借りることもできますが、レストランなどの場合は事前の確認が必要。
また、挙式や披露宴で立ちっぱなしが続くプロブラムの場合は、妊婦ゲストのそばに椅子を準備しておきましょう。
引出物は軽いものをチョイス
妊婦さんが、重いものやかさばるものを持つのはNG。
引出物は贈り分けをすることも検討してみましょう。
軽くてかさばらないオススメの引出物はこちら。
- タオル(木箱に入っていないもの)
- カタログギフト(分厚く・重いものは避ける)
- 引出物宅配サービス
妊娠中ゲストへの婚礼料理&ドリンクの配慮
妊娠中は食べ物や飲み物の嗜好が変わることがあります。
また、控えるべきものもあるので、食事やドリンクの用意には配慮が必要です。
生ものは控えたほうがベター
妊娠中は、生ものをさけたほうがいいと言われています。
披露宴によくある食事メニューの中で、注意が必要なものは以下のとおり。
- 刺身
- レアのステーキ(会場によっては、ステーキの焼き方を個別に聞いてくれるところもあり)
- ローストビーフ
- スモークサーモン
- ナチュラルチーズ
- 生ハム・サラミ
- 生卵など
妊婦ゲストに確認後、食べてはいけないものがあるとわかったら、プランナーにも伝えて別メニューの検討を。
なお会場によって、別メニューには追加料金が発生することもありますが、ここはケチらずにきちんと対応をするべきでしょう。
お酒やカフェインはNG
妊婦さんは、赤ちゃんのためにアルコールやカフェイン(コーヒーなど)は控えるべき、といわれています。
乾杯の時には、シャンパンなどのアルコールではなく、炭酸水を用意してくださいね。
ソフトドリンクにも、カフェインが入っているものが意外にあります。
またなかには、糖分が多い清涼飲料水やジュースも摂取を控えている妊婦ゲストも。
ドリンクメニューのチョイスにも注意が必要です。
- アルコール
- カフェインを含むもの(コーヒー・紅茶・緑茶・烏龍茶・ココア)
- 糖分の多い清涼飲料水やジュース
◆カフェインの入っていないドリンク
麦茶、ルイボスティー 、炭酸水、ノンカフェインコーヒー など
あらかじめ妊婦ゲストに聞いておく
料理にしろ飲み物にしろ、「一回分の食事のことなのであまり気にしない」という妊婦さんもいるかもしれません。
ただ、お招きする側としては、妊娠中でもおいしく飲んだり食べたりできるもの、控ええているものをあらかじめ聞いておく心遣いが必要です。
招待状を送る際に「食べられないものをハガキに書いておいてね」とお願いしてもいいですし、返信はがきをもらった後に、お礼をかねて確認の電話を入れてもいいでしょう。
子連れゲストへの配慮
子供を連れて参加してくれるゲストには、子供への配慮も必要ですね。
自分のことだけでなく、「子供が騒いだらどうしよう」といった心配もあるので、不安なことが多いかも。
事前に子供にアレルギーがないか聞くのはもちろん、子供うけしそうなキッズメニューを用意しておくと喜ばれますよ。
披露宴の途中で子供が飽きて騒いだりしないよう、お菓子やおもちゃを準備しておくのもオススメです。
もちろん招待状を送る段階で以下の点を伝えておくと、ゲストの不安を和らげることができるでしょう。
- お子さんと来てもらえたら、とてもうれしい
- 会場には授乳スペースがある
- ベビーベッドやクーハン使ってもらうことができる
妊婦ゲストが欠席になってしまった時の気遣い
残念なことに、妊娠中のゲストが体調不良で欠席となってしまっても、それは仕方のないことと受け止めましょう。
妊娠の経験がないと、「せっかくの結婚式なのにどうして来てくれないの?」と、自分の気持ちが勝ってしまいそうですが、妊婦さんと赤ちゃんの健康には替えられません。
結婚式が無事終わったら、連絡をとり「赤ちゃんの誕生、楽しみにしているね」と伝える心遣いを。
キャンセルを想定した気遣いも必要
妊婦ゲストがいる場合は、万一のキャンセルを想定した準備も進めておきましょう。
プランナーに料理や引出物の数の締め切りを確認し、最終的な出欠期日を妊婦ゲストに伝えておいて。
「キャンセルする場合、〇日までに連絡もらえるとうれしい」と、返信ハガキをもらった直後に伝えておくといいでしょう。
出欠期日近くに「その後体調どう?結婚式は来てもらえそうかな」と新郎(新婦)から連絡を入れるのも親切。
他の招待客に妊娠を知ってほしくない人もいる
妊婦さんの中には、妊娠の事実をまだオープンにしてほしくない人や、自分だけ特別扱いされたくない人もいます。
その場合は、ひざ掛けやクッションを目立つように席に置いておくようなことをせず、状況に応じてサポートしてもらうよう、ウェディングプランナーに話しておいて。
逆に周囲がすでに妊娠を知っている時には、可愛いマタニティマークをテーブルに置いておくと、心遣いを感じ取ってもらえそう。
本人が必要とするケアをすることが、おもてなしにつながります。
妊婦ゲストとよく連絡をとりあったうえで、プランナーと相談しながら結婚準備を進めてくださいね。
まとめ
- 妊婦ゲストは料理は生ものは避け、ドリンクはアルコールやカフェインを控えるのが基本
- 冷え対策のため、ブランケットは季節に関係なく準備
- 引出物は軽いもの、宅配にすると親切
- 妊娠中のゲストを招く場合は、ドタキャンを想定して準備を進める
- 妊娠を公にしたくないゲストもいることを忘れずに
妊娠中にもかかわらず結婚式に来てくれるなんて、とてもうれしいことですよね。
その気持ちを忘れずに準備をすれば、きっと結婚式を楽しんでもらえるでしょう。