晩婚カップルは結婚式する?しない?理想的な大人の結婚式

晩婚カップルは結婚式する?しない?理想的な大人の結婚式

日本の初婚年齢は年々高くなり、昔よりも遅めに結婚する「晩婚」のカップルも増えていますね。

晩婚での結婚が決まったカップルのなかには、「晩婚でも結婚式ってするの?」「年がいってからの結婚式、どうすれば痛々しくならない?」といった疑問や不安を抱えている方も多いでしょう。

そこでここでは、晩婚カップルの結婚式事情やおすすめの演出、痛い結婚式にしないために気を付けたいことをまとめました。

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晩婚とはアラフォー(30代後半)~の結婚のこと

結婚指輪

何歳以上の結婚を「晩婚」と呼ぶのか、はっきりした定義はありません。

近年、初婚年齢が全体的に上がっていることもあり、女性35歳以上、男性40歳以上の結婚を晩婚と考える人が多いようです。

以前は、アラサー以上での結婚を、晩婚と呼ぶこともありました。

しかし厚生労働省の調べ(平成29年(2017)人口動態統計月報年計(概数)の概況)によると、平成29年時点での平均初婚年齢は、夫31.1歳、妻29.4歳。

現在では、アラサーでの結婚は平均的だといえます。

それでは、気になる晩婚の割合は?というと、厚生労働省の資料によれば、平成30年(1月~11月)に結婚したカップルのうち、約3割が晩婚にあたるよう。

晩婚カップルも、決して珍しくはありません。

晩婚カップルは結婚式をする?しない?大人の結婚式事情

和装結婚式

晩婚カップルの場合、結婚式をせずに入籍や身内の食事会だけですませる「ナシ婚」を選択するカップルも少なくありません。

結婚式を挙げたカップルの場合は、挙式のみの結婚式を選択することも多いよう。

マイナビウエディング調べ(マイナビウエディング30代・40代の大人結婚式白書)によると、30代・40代で結婚式を挙げたカップルのうち、披露宴をしたのは約6割。

二次会まで開催したカップルは約3割にとどまっています。

また、結婚式の規模も小さめな傾向に。

家族のみや親族のみ、ごく親しい人だけなど、数十名規模の式が平均的です。

晩婚カップルが結婚式をする理由・しない理由

晩婚カップルが結婚式をすると決めた主な理由は、次のようなもの。

  • 夫婦になることをきちんとお披露目したい
  • 結婚が遅くなって心配をかけた両親に晴れ姿を見せたい など

年齢が高くなってからの結婚だからこそ、きちんとした結婚式をして、周囲にお披露目をして安心してもらいたいと考えるカップルは多いよう。

反対に、結婚式をやらなかった理由には、次のようなものがあります。

  • アラフォー・アラフィフでのドレス姿は恥ずかしい
  • アラフォー・アラフィフで着飾ったり、結婚式で浮かれたりしているのは“痛い”と思われそう
  • 片方または双方が再婚で、二度目になってしまう など

「年柄もなく…」と思われたくない気持ちや年配カップルならではの事情から、結婚式を諦めてしまうケースもあるようです。

晩婚の結婚式はゲストにとって迷惑?

結婚式の乾杯

ゲストとして招待する友人も、新郎新婦と同世代のことがほとんど。

晩婚の場合は、ゲストの多くが子育てや仕事に忙しい年代です。

そのため、「若い頃ほど身軽に動けず、金銭的にも自由にならないため、招待されると迷惑」という声も。

また、新郎新婦が初婚同士ではなくどちらかが再婚の場合は、「1度目にお祝いしてあげたのに…」と、微妙な心境になってしまうゲストもいるようです。

晩婚結婚式が迷惑だと思われないためには?

一方で「周囲への挨拶や感謝を伝えることを主旨とした結婚式なら、迷惑には感じない」という意見も。

晩婚カップルが結婚式をする場合には、自分本意な結婚式にならないよう配慮するのが、迷惑に思われないポイントです。

  • 人数合わせや義理で招待せず、本当に親しい付き合いがある相手だけ呼ぶ
  • 打診の段階で日時や場所、新郎新婦が負担する費用(交通費、宿泊費など)などの情報を伝えて、出費を把握しやすくする
  • 家族や恋人とのイベントの日(長期休み、クリスマスなど)を避ける
  • 気候が悪い真夏、真冬などの開催を避ける
  • 再婚の場合、ご祝儀を辞退する など

また、結婚式の内容にも配慮が必要。

ゲストも満足感を得られる、大人らしい結婚式を目指しましょう。

具体的には、次のようなスタイルがおすすめ。

痛い・恥ずかしいと思われない大人の結婚式(披露宴)スタイル

披露宴会場

晩婚カップルが結婚式をするなら、年齢にふさわしい「大人の結婚式」を目指したいですよね。

ゲストや両親・親族へのお礼をメインにした、落ち着いた内容を心がけましょう。

晩婚の新郎新婦は一般的に、若い頃よりも経済力がある年代。

お金をかけるところ(※)にはしっかりかけるのが、痛々しい結婚式にしないコツです。

(※)花嫁衣裳・本当に美味しいと思える上質な料理、お酒など

料理の質にこだわるのはオススメ

ゼクシィ結婚トレンド調査2018調べによると、新婦が35歳以上のカップルが料理+ドリンクにかけた1人あたりの平均費用は2万円。

新婦が24~29歳のカップルと比べると、1,000円~2,000円高くなっています。

また35歳以上の年代では、結婚式の料理を選ぶ際に以下のポイントを重視した割合が、他の年代よりも高い傾向に。

  • 「品数」
  • 「招待客に合うかどうか」
  • 「素材」

反対に「価格」を重視したカップルは、他の年代と比べて少ないという結果が出ています。

大人世代のカップルは、結婚式の料理ひとつ取っても、ゲストに満足してもらうことに重点をおいて計画をしていることが分かりますね。

晩婚結婚式のゲストが喜ぶポイント

一方、マイナビウエディングの調査(マイナビウエディング30代・40代の大人結婚式白書)によると、大人世代のゲストが結婚式で特に期待しているのは、次のようなこと。

  • 料理
  • 新郎新婦と対話する時間
  • 引き出物

星つきレストランや高級ホテルなどでの式に呼ばれたい、と考える人も多いようです。

反対に、特に気にしていない内容は次の点。

  • ゲストの余興
  • 感動的な演出

年配のゲストは結婚式に出席した経験も多く、余興や演出はどれも似たり寄ったりと感じることも。

少人数(家族のみ・親族のみ・親しい人のみ)で、おいしい料理や歓談を中心にした、アットホームな式がおすすめです。

また新郎新婦ふたりだけや、両家の家族のみで、リゾートウェディングや海外ウェディングを挙げるという選択も。

晩婚カップル(30代・40代・50代)におすすめの演出

晩婚カップルが意識したい、披露宴の演出ポイントは次の3つ。

大人ならではの心づかいにあふれた演出で、ゲストに楽しんでもらいましょう!

(1)料理にこだわる

  • 有名レストランを会場にする
  • 地場食材を料理に取り入れる
  • ライブキッチン
  • シェフからの挨拶と料理の説明
  • 年配ゲストでも食べやすい料理を用意する
  • 子連れゲストがいる場合はお子さまメニューを用意する
    など

(2)ゲストと新郎新婦の交流にこだわる

  • テーブルラウンド
  • ケーキサーブ
  • シャンパン・ワインサーブ
  • 歓談の時間をメインにした披露宴
    など

(3)ゲストへの感謝を伝える

  • 新郎のウェルカムスピーチで開会する
  • 花嫁の手紙、謝辞などの演出に力を入れる
  • 引出物を相手に合わせて贈り分ける
    など

大人の結婚式、これはNG!

大人世代の結婚式では「年甲斐」を考えることも大切。

次のような結婚式にならないように、ウェディングプランナーと充分に相談しながら計画しましょう。

  • 節約しすぎて安っぽい
  • 衣装やメイクが若作りすぎる
  • 装飾や演出が派手すぎる

また、ブーケトスの演出は避けるのが無難。

一般的に既婚者が多い年代なので参加者が少なく、未婚のゲストにいたたまれない思いをさせてしまいかねません。

晩婚の新婦(30代・40代・50代)におすすめの花嫁衣裳

新婦の後ろ姿

晩婚新婦の花嫁衣裳選びに付きものなのが、こんな悩み。

  • 「若い頃と比べて体型の崩れが気になる」
  • 「若作りになりすぎないか不安」
  • 「高齢でのウェディングドレス姿は恥ずかしい」

でも大丈夫。

大人の魅力を引き立ててくれる花嫁衣裳を選べば、年齢に関係なく素敵な花嫁姿ができあがります。

花嫁衣裳を選ぶときには、次のようなポイントを意識してみてくださいね。

●袖があるものを選ぶ
袖があるスタイルのドレスを選ぶと、肌の露出を抑えられて大人上品な印象に。
肌や体型のカバーにもなります。

●シルクなどの上質な生地のものを選ぶ
上質な生地の衣装には、大人の女性らしい気品があります。
ゲストも上質なものが分かる世代。
費用をきちんとかけて、ひと目で質の良さが分かる衣装を身に付けるのがおすすめ。

●ハイブランドの小物を取り入れる
アクセサリーなどにハイブランドのものを取り入れると、華美に装わなくてもハイセンスに。

●ジュエリーは本物を
フェイクジュエリーは、大人世代の花嫁さんが身に付けると、安っぽく見えてしまいがち。
パールやダイヤは本物を身に付けて。

●サイズがぴったり合うものを
体にぴったり合う衣装は、体型をすっきりと見せ、立ち姿を美しく演出してくれます。<
きちんと採寸したうえで、フィッティングしましょう。
お金をかけてフルオーダーする選択肢も。

●靴にもこだわる
靴も上質なものを用意するのがおすすめ。
ロングドレスを着ると隠れてしまうアイテムですが、足先までこだわった装いが気持ちを引き締めてくれます。

また晩婚では、神前式など和装の結婚式も人気。

和装の場合は、高級感のある「正絹の白無垢」や、落ち着いた雰囲気に仕上がる「黒の引き振袖」などの花嫁衣裳がおすすめです。

まとめ:晩婚の結婚式は大人っぽく落ち着いた雰囲気を目指そう

  • アラフォー以上での結婚を「晩婚」と呼ぶことが多い
  • 晩婚カップルは「ナシ婚」や「挙式のみ」の選択も多い
  • 晩婚の結婚式はゲストへの感謝が伝わる内容にするのがポイント
  • 料理や引出物、花嫁衣裳などにお金を出し惜しまない、上質な結婚式に

晩婚カップルの結婚式は、上質で落ち着いた雰囲気を目指すのがポイント。

感謝が伝わる、大人の心づかいたっぷりの結婚式にしてくださいね。