人前式の基本の流れを解説!ゲストも楽しめるオススメ演出アイディアも
結婚式場のプランを調べている時に、キリスト教式や神前式と並んでよく見かける「人前式」という言葉。
キリスト教式(教会式)はチャペルで神父さんや牧師さんに、神前式は神社で斎主さんに結婚を誓う挙式スタイル。
ところが、人前式はどんなものか?なかなかピンとこない方も多いのではないでしょうか?
近年、人前式を行うカップルは増えており、人前式向けの結婚式場のプランやウエディングアイテムも数多く展開されるようになってきました。
そこで今回は、入場から退場までの人前式の式次第や内容、押さえておきたいポイント、演出アイディアなど、人前式の気になるあれこれをご紹介したいと思います。
この記事のポイント!
- 人前式に興味があるカップル向け
- 一般的な人前式の流れがわかる
- 人前式の演出に役立つアイディアを知れる
人前式とは?ゲストが結婚の証人となる、オリジナル挙式
人前式とは、ふたりの結婚を祝福するために参列したゲストに結婚の誓いを立て、証人になってもらうスタイルの結婚式です。
キリスト教式や神前式では神仏に結婚の誓いを立てますが、神仏ではなく「周りの人」に結婚を誓う、というのが一番のポイント。
人前式では宗教上の縛りや格式にとらわれることがないため、場所や衣装などの自由度が高いのが魅力!
そのため、ふたりらしいオリジナリティ溢れる結婚式にすることができるだけでなく、プログラムや演出次第では結婚式にかかる費用をぐっと抑えることも可能。
無駄な費用をかけずに、自分たちの好きなことをしたい、という今どきのカップルには特におすすめのスタイルと言えるでしょう。
人前式をするなら、両親や周囲の理解が不可欠!
内容面でも費用面でも非常に魅力的な人前式ですが、一点注意したいのは両親や親族、年配の方からの理解を得られるかどうかという点。
キリスト教式や神前式の結婚式にはそれぞれの儀式や衣装に意味があり、昔から必ず行うべき常識として受け継がれてきたものです。
そのため、信心深い家庭で育った方や親族や親しいゲストに年配の方がいる場合は、あらかじめ人前式での結婚式を考えている旨を伝え、人前式への理解を深めてもらうようにしましょう。
結婚式は新郎新婦のものですから、最も尊重されるべきはふたりの気持ちですが、人前式は周囲の祝福があってこそ成り立つもの。
せっかくならゲスト全員が心から祝福できる状態で、式当日を迎えられるように準備してきましょう。
入場から退場まで。人前式のきほんの流れ(式次第)
人前式が全て自分たちで自由で決められる式である一方で、自分たちで入場から退場までの全てを決められる自信がない、限られた時間で準備ができるか不安に思うカップルも多いのではないでしょうか。
でも大丈夫!自由度の高い人前式といえども、これまで多くの先輩カップルたちが行ってきたスタイルの結婚式ですから、一般的な流れというものは存在します。
1.開場~親族・ゲストの入場
まず、結婚の証人となるゲストが会場へ入場します。これは教会式とおんなじ。親族が前の方に、友人や職場のゲストは後ろの方に着席するのがきほんです。
2.新郎新婦入場
キリスト教式の場合は新郎が先に入場し、その後に新婦と父親がバージンロードを歩いて入場しますが、人前式においてはそのような形式にとらわれなくてもOK。新郎新婦がそれぞれの両親と共に入場、友人(ブライズメイド)や幼馴染と、新郎新婦が一緒に入場など、自由に決められますよ。
3.司会者による開式宣言
司会者から、これから挙式を始める旨の宣言をしてもらいます。
4.誓いの言葉
新郎新婦が2人で考えた誓いの言葉を読み上げます。誓いの言葉にも特に決まりはなく、「笑いの絶えない家庭を築くことを誓います」といったオーソドックスな文言や、「いつまでも綺麗な妻でいられるよう食べ過ぎには気をつけます」といった、ユーモアのある言葉にするのも自由。立会人代表に牧師役になってもらうスタイルもあります。
5.結婚指輪交換
新郎⇒新婦の順に指輪を交換します。
6.ベールアップ、誓いのキス
教会式と同じように、新郎が新婦のベールを上げて誓いのキスを。
7.結婚証明書にサイン
新郎新婦が結婚証明書にサインし、続いて証人の代表(立会人代表)となるゲストがサインをします。
8.結婚成立の宣言や承認
司会者や新郎新婦が、サインをした結婚証明書や婚姻届をゲストに見せ、ふたりの結婚が成立したことを宣言します。
9.立会人代表挨拶
結婚証明書にサインした証人(立会人代表)が自己紹介とスピーチをします。
10.司会者による閉式宣言
司会者から閉式の宣言と、結婚式に立ち会ってくれたゲストへ感謝の言葉が述べられます。
11.新郎新婦の退場
新郎新婦が2人で退場します。
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みんなの体験談
「演出を自由に決められる人前式ですが、凝った演出はやりませんでした。 新郎入場→新婦&新婦父入場→結婚誓約書読み上げ→指輪交換→誓いのキス→結婚指輪披露→誓約書サイン&披露→退場(フラワーシャワー)という流れにしました。」
「あと、ベールダウンは控室でやりました。人前でやるのが恥ずかしかったのと、涙腺弱い親子なんで序盤で泣きたくないと思って…(笑)」
人前式にオススメ!演出アイディア
人前式は基本の流れをおさえつつ、どのプログラムでオリジナリティが出せるか?ということを考えて行くとスムーズに準備ができますよ。
オススメの演出をご紹介します。
フラワーガール・フラワーボーイ
新郎新婦の入場の前に、子どもたちにバージンロードに花びらをまきながら先導してもらうフラワーガール・フラワーボーイの演出がオススメ!
すでに子どもがいるカップルのファミリーウェディング(パパママ婚)にもぴったりです。
同じように、子どもにウェディングドレスの裾を持ってもらうベールガール・ベールボーイも、緊張感が漂う会場の空気を和やかにし、バージンロードも一層華やかになりますよ♪
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リングリレー
結婚指輪の交換の時にオススメなのが、リングリレー。
新郎側、新婦側のゲストがそれぞれリボンを持ち、リボンを通した指輪を新郎新婦まで届ける演出です。
また、子どもたちにリングガール・リングボーイになってもらい、リングピローを運んでもらう演出も、場が盛り上がるということで人気!
ゲストの前でプロポーズ!
きちんとしたプロポーズがなかったという新郎新婦には、ゲストの前でプロポーズする方法もオススメ!
新婦を驚かせたい!という新郎からのサプライズ演出にも人気です。
プロポーズのタイミングは、「誓いの言葉」を宣誓するとき。彼女に内緒にするなら、ダミーの誓いの言葉を用意しておいて、当日にすり替えましょう♪
結婚証明書をオリジナルで手作り
人前式の誓いの言葉は新郎新婦が自由に決められます。そして誓いの言葉を記載する結婚証明書も手作りしてみませんか?
紙で作る結婚証明書のほか、透明のアクリル板で作るのも人気。結婚式の後も記念として飾って置けるデザインにしましょう♪
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ゲストの前で、婚姻届にサイン
人前式といえば、オリジナルの結婚証明書にサインするのが定番ですが、婚姻届をまだ提出していないカップルであれば、あらかじめ必要事項を記入した婚姻届に署名・捺印をするのも良いでしょう。
「結婚証明書」が結婚式の演出のひとつであるのに対し、役所に届け出をする婚姻届は法的効力をもちます。
実際の婚姻届を目にすることで、ゲストへの印象もより強いものになるはずですよ。
キャンドルリレー
ナイトウェディングや冬の時期の結婚式にオススメなのがキャンドルリレー。
キャンドルリレーとは、ゲスト参加型の結婚式のセレモニーのひとつ。
ゲストが入場する際にあらかじめキャンドルを渡しておき、まず、新郎がバージンロードの両側にいる人のキャンドルに点火していきます。
続いてバージンロードの外側の人に向かってキャンドルを点火し、結婚の宣言をしたあと、ゲストがキャンドルの炎を吹き消すことで結婚の承認をする、という流れです。
ゲストにも協力をお願いすることで、会場の一体感が生まれて雰囲気も抜群!人前式にぴったりな演出ですよ♪荘厳な雰囲気の挙式にしたい場合におすすめ!
フラワーシャワー、バルーンリリース
新郎新婦が退場する際は、ゲストが花びらを新郎新婦に向かってかけるフラワーシャワーや、お米を使ったライスシャワーが定番。
その他にも、シャボン玉を吹いてもらうバブルシャワーや、ゲストに手でアーチを作ってもらい、その中をくぐりぬける演出もおすすめです。
また、式場によっては制限があったり、天候に左右されることはあるものの、「新郎新婦、ふたりの幸せが天まで届きますように…」という意味を込めて、ゲスト全員で風船を飛ばすバルーンリリースも人気です。
披露宴はガーデンウェディング、レストランウェディングで
とことん自由に、カジュアルな結婚式にするなら、披露宴は屋外のお庭やレストランで行うのもオススメです。
ご祝儀制ではなく、会費制の1.5次会形式で、立食パーティやビュッフェスタイルにすれば結婚式費用もすこし抑えられますね。
女性ゲストが多い場合は、デザートビュッフェも喜ばれそう!
人前式は司会・立会人も自由!誰に頼む?
自由度の高い演出ができる人前式なら、司会者も好きな人にお願いできます。
カジュアルなイメージの式にしたいのであれば、新郎新婦自身で宣言を行ったり、司会を友人にお願いするのも◎。
司会を友人に頼む場合は、人前式の式次第を決めたら、紙で進行表を作って司会をお願いする人に渡しておきましょう。人前式の所要時間(20分程)に収まるように、タイムテーブルまでまとめられるとGOOD!
また、司会の原稿は友人にまるなげしないで、新郎新婦も一緒に考えます。
反対に、きちんと形式的な雰囲気で行いたい場合は、披露宴の進行も一緒に頼めるプロの司会者にお願いする方法が無難です。
また、人前式は参列者全員が結婚の証人になりますが、結婚証明書に証人の代表者としてサインをお願いするのが一般的。
その立会人代表も誰に頼んでもOKです。
学生時代の恩師、親友、新郎新婦の出会いのきっかけになった人など、縁の深い方にお願いしましょう。
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白無垢が着たい!人前式は和装でも可能
人前式というとウエディングドレスのイメージが強いかもしれませんが、近年では「和装人前式」というスタイルの人前式を行うカップルも増えています。
結婚式では絶対に白無垢や色打掛を着たい!という新婦さんも人前式スタイルを楽しめますよ。
ただし、神社では神前式での挙式しか受け付けていないことがほとんど。
和装人前式を行いたい場合は、結婚式場に併設している神殿や、ゲストハウス式の式場やホテル、日本庭園のある料亭などを会場にすることをおすすめします。
まとめ
- 人前式はゲストが結婚の証人となる結婚式
- 内容によっては費用を大幅に抑えることができる
- 人前式では両親や年配の方から理解を得ることが大切
- リングリレーやキャンドルリレーなど、各場面でオリジナルの演出が可能
- 結婚式場の神殿や料亭で「和装人前式」行うことも可能
方法次第ではとことんリーズナブルに、そして形式にとらわれずふたりらしいオリジナルの結婚式を叶えることができる人前式。
進行など全て自由に決めることはできますが、実際には準今回ご紹介した一般的な流れをもとに、誓いの言葉や退場の場面など、部分的にオリジナルの演出を取り入れるカップルが多いようです。
全部を自分たちでカスタマイズしようとするのはとっても大変なこと。
定番の式次第を抑えつつ、演出を工夫して上手に人前式を作り上げてくださいね。
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