花嫁の手紙を歌で伝える「レターソング」って?感動&思い出に残る演出
「お父さん、お母さん、いままでありがとう」と、花嫁が読み上げる手紙は、結婚式のクライマックスを飾る定番演出。
この花嫁の手紙に曲をつけ、プロのシンガーが歌い上げるオリジナルソング、レターソングがいま注目を集めています。
特徴や制作の流れ、費用や制作時間など、レターソングの基礎知識をまとめました。
レターソングとは、花嫁の手紙を歌詞にしたオリジナルソング
レターソングとは花嫁の手紙の音楽(曲)バージョン。
花嫁の手紙を歌詞にしてプロがメロディーをつけ、シンガーが歌って世界に1つだけのオリジナルソングを作り上げます。
さらに曲に合わせて、思い出の写真を使ったムービーも制作できたり、披露宴の新しい演出なのです。
披露宴のクライマックスである花嫁の手紙に曲と映像がプラスされ、感動的なシーンがさらに盛り上がると評判なんですよ。
両親への手紙がさらに感動的に!レターソングのメリット
両親への感謝の気持ちを特別な形で表すことのできるレターソングには、メリットがたくさんあります。
- 自分で読むのは恥ずかしいような感謝の言葉を伝えることもできる
- 泣いて手紙が読めなくなるかも…という心配がいらない
- 彼も一緒に歌詞作りができるから、彼の両親への感謝も伝えることができる
- 定番化した花嫁の手紙が、サプライズの演出にかわる
- レターソングをCDやDVDにして、両親への贈呈品にできる
結婚式のレターソング作成 基本の流れ
レターソングには作曲という専門的な工程があるため、基本的に手作りではなく、専門業者に依頼して作成します。
すべてプロにお任せもありですが、新郎・新婦自身の歌をレコーディングできるプランを用意しているところも。
レターソング制作のおおまかな流れを紹介します。
1.打合せ
新郎新婦のもつ楽曲のイメージなどをヒアリング。
実際には顔を合わせず、メールのやりとりだけの業者もあるので忙しい花嫁さんも安心。
2.歌詞の基になる手紙を新婦(新郎)が書く
歌詞の基となる手紙は新郎新婦どちらかだけでも、2人で協力して作ってもOK。
1番が新婦、2番を新郎(もしくはその逆)のように分担する方法もあります。
手紙を書くのが苦手な場合は、業者によるサポートを受けることも可能なんだとか!
3.手紙とムービーの素材写真を業者に送る
レターソングに映像をつける場合は、スライドショーにする写真を用意します。
写真は歌詞に合わせて、両親を中心に選んでみて。
- 両親の写真
- 両親と一緒の新郎新婦の写真(幼少期から社会人まで)
- 新郎新婦が出会ってから結婚まで(顔合わせ食事会など、両家が一緒の写真も◎)
3.プロの作曲家が曲を書き、デモ曲を制作
一からプロに作曲してもらうパターンのほか、業者が用意したいくつかの音源から選ぶプランも。
曲は2番までで、時間は5~6分が一般的。
4.デモ曲を新郎新婦が聞いて、必要があれば修正
修正の回数には制限があり、規定の超えると追加料金がかかるのがほとんど。
5.プロのシンガーがレコーディング
作曲家自身ではなくプロの歌手が歌うので、完成度が高いのがレターソングの魅力。
新郎新婦本人がレッスンを受けてレコーディングしたり、結婚式当日に新郎(新婦)自身が歌うパターンもあります。
6.楽曲と映像を組み合わせて、ムービーを制作
ムービーもレターソング制作業者に依頼して作ってもらうことができます。
なかには楽曲だけつくってもらって、自分で動画を作るプランもありますよ。
7.納品
納品はDVDかCDで。
結婚式の1週間前までには納品されるように準備を進めましょう。
レターソングの制作費用(価格)は10万円くらいから
作曲してプロのシンガーが歌い、ムービーまで作る場合の金額は、だいたい10万円くらいから。
新郎(新婦)がレッスンを受けてレコーディングすると、20万円近くなる場合もありますが、メロディだけの制作なら5万円以下に抑えることもできます。
ちなみにプロフィールムービーを外注する時の費用は、3万~10万円が一般的なので、ムービー系演出の費用としては、レターソングはやや高いのがデメリット。
レターソングの制作にかかる時間は1ヶ月半から2ヶ月
レターソングの申し込みから納品までの期間は、1ヶ月半から2ヶ月が一般的。
音源をサンプルからチョイスするプランなら、制作期間が1ヶ月程度の業者も。
ただ新郎新婦自身がレコーディングをする場合は、レッスンも含めて3ヶ月くらいかかることもあります。
業者のリサーチを含めると、余裕をもって結婚式の3~4ヶ月くらい前には準備を始めた方がいいでしょう。
レタームービーとの違いは?料金が安いのはどっち?
レタームービーとは、花嫁の手紙を映像とともに字幕(テロップ)で流す、ビデオレターのようなもの。
映像にBGMはつけますが、レターソングのように花嫁の手紙を歌詞にしたオリジナルソングは作りません。
その分レタームービーは料金設定も低く、外注しても1万円くらいからになります。
レターソングを上映する場合、他のムービー演出はどうする?
レターソングも他の演出ムービーも作りたい場合、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?
結婚式で流すムービーは3本まで
披露宴の映像演出は、多くても3本までが一般的。
- オープニングムービー
- プロフィールムービー
- エンドロール
あまり映像が多いと、披露宴中スクリーンばかり見ていた…なんて印象が残ってしまいます。
レターソングを作るなら、他のムービーは2本までに抑え、時間も短めに。
レターソングを作る場合、他のムービーを流すタイミングは?
レターソング以外のムービーも作るなら、流すタイミングには要注意。
特に注意したいのが、プロフィールムービーを流すタイミングです。
花嫁の手紙の前にプロフィールムービーを流して場を盛り上げるのは定番の方法ですが、その後にレターソングを流すと映像系演出が続いてしまいますね。
レターソングも作るなら、プロフィームービーは新郎新婦が中座しているタイミングで流した方がいいでしょう。
もちろんムービー演出は、レターソングだけにする方法もありです。
披露宴でレターソング演出をしたい!プログラム例
レターソングを作る場合の披露宴プログラムの1例を紹介します。
基本的には、花嫁の手紙を読むタイミングでレターソングの演出がはいります。
- ゲストの入場(オープニングムービーを流す)
- 新郎新婦の入場
- 開宴の挨拶
- 新郎新婦紹介
- 主賓挨拶
- 乾杯
- ウェディングケーキ入刀&サンクスバイト→食事と歓談スタート
- ゲストスピーチ
- 新郎新婦のお色直しの退場
- 中座(プロフィールムービーを流す)
- 新郎新婦の再入場&テーブルラウンド
- ゲストによる余興
- 祝電紹介
- レターソング・記念品贈呈・花束贈呈
- 謝辞
- 閉会の辞・新郎新婦の退場
レターソングはどこに頼む?制作会社まとめ
結婚式のレターソング制作業者を紹介します。
● 結婚式で両親に贈る感謝言葉をカタチとして残す「レターソング」羽木宏美オフィシャルサイト
プロの作詞作曲&歌手である、ハギヒロミさんが自ら歌う、クオリティの高いレターソングが魅力的。
花嫁の手紙に何を書いたらいいかわからない!という方も、専用のフォーマットにそって書けるので安心。手紙をもとにクオリティの高い詩を作ってくれますよ。
料金は動画無しのCDプランで、9万円~。映像付きプランもあり。
各種メディアやYouTubeでも人気の、レターソング制作サービスです。
女性歌手も男性歌手もいるので、結婚式や手紙の雰囲気に合わせて歌ってもらえるのが魅力的。
料金は制作内容によって異なり、映像付きで10万円程~。
バラードやJPOPなど、4つの音源からすきな曲を選んで、歌を乗せるタイプのレターソングです。
作詞が心配な人は、プロに依頼することも可能。
ネットでさくっとオリジナルソングが作れるので、いそがしいカップルにオススメ!
●「音色ポスト」
プロが歌うプランやシンプルな楽器編成のプランのほか、新郎or新婦の本人が歌うプランも!
新郎新婦本人が歌う場合は、アーティストが直接レッスンしてくれて、きちんとレコーディングを行うので2人の思い出にも◎
ギターやドラムなど、楽器を演奏できるカップルは歌だけじゃなく演奏も相談できるのがうれしいポイント。
まとめ
- 花嫁の手紙をオリジナルソングにして映像化したレターソングは、結婚式の新演出
- レターソングは定番化した花嫁の手紙がサプライズ演出に変わる
- レターソングの制作費用は10万円くらい、制作期間は約2か月~
- レターソングを作るなら、他のムービー演出は多くても2本に抑えよう
花嫁に手紙にオリジナルの曲と映像をつけたレターソング。
口にすると恥ずかしい感謝の言葉も、レターソングなら素直に表現できそうです。
これまでとちがった形で両親への感謝の気持ちを伝える花嫁さんは、レターソング制作を検討してはいかがでしょうか?