正統派「プリンセスライン」のウエディングドレスの特徴
ウエディングドレスの定番中の定番とも言える、プリンセスライン。
プリンセスラインの歴史をはじめ、プリンセスラインに似合う体型や髪型、その他の形のウエディングドレスについて解説いたします。
プリンセスラインとは、似合う体型を選ばない万能ウェディングドレス
プリンセスラインとは、ウエストをキュッと絞って上半身はタイトにし、下半身はスカートの下にパニエを着用することでボリュームを持たせた形のドレスを言います。
小柄な女性も、細身の女性も、少しぽっちゃりとした女性も着こなせる、定番のウェディングドレスライン。
ボリューミーなスカートは可愛らしく、かつ上半身はきゅっと絞るので、女性らしいメリハリのあるスタイルに見せてくれるのが魅力です。
女性の憧れのシルエットスタイルとして、ウエディングドレスで最も選ばれているデザインです。
かわいらしい印象。若い年齢の花嫁人気高し!
プリンセスラインは体型を選ばないゆえ、似合う年齢層も幅広いですが、可愛らしい印象があるためか、20代・30代の若年層の花嫁さんに特に人気のよう。
もちろん、30代以上の大人花嫁だからといって、プリンセスラインは不格好などということはありません。
年齢よりもむしろ、結婚式のイメージや、会場の雰囲気・大きさによって、ドレスラインを選ぶ方が重要です。
狭い会場・カジュアルスタイルには不向き?
こぢんまりとしたレストランウェディングで、大きなパニエのプリンセスラインを着ると、かなり動きにくいのであまりオススメできません。
またゲストとの距離が近く、アットホームでカジュアルなパーティーにしたい場合、ゴージャスすぎるドレスは、場の雰囲気と合わない可能性もあります。
豪華なプリンセスラインが映えるのは、ホテルウェディング、大聖堂での挙式、大きな披露宴会場など。ドレスラインと会場の相性も考えましょう。
プリンセスラインのウェディングドレスも多種多様!デザイン例
ひとくちにプリンセスラインのドレス、といっても、袖のありなしや、ネックラインのデザインなどで、印象が異なります。
どんなスタイルの着こなしを目指したいか、デザインの例を見ていきましょう!
プリンセスライン×ロングトレーンは、超ゴージャス
トレーンとはドレスの裾のこと。「ロングトレーンドレス」は、いわゆる裾が長いシルエットのドレスのことを言います。
花嫁をよりゴージャスに引き立たせ、主役である存在感を演出できます。
大聖堂や大きなチャペル、豪華な披露宴会場にぴったりの迫力あるドレススタイル。
一方レストランウェディングなど、カジュアルは雰囲気を好む場合やあまり会場が広くない場合は、ロングトレーンは避けた方が無難です。
袖ありのプリンセスラインは上品な貴族のよう
ふわっと広がるスカートが印象的なプリンセスラインは、かわいらしい印象を与えますが、デザインによってだいぶ印象がかわります。
たとえば長袖レースなど、袖ありデザインのプリンセスラインは、しとやかでお上品な印象に。
肌の露出を押さえることでかえって女性らしさが際立ち、凛とした美しさを表現できるでしょう。
プリンセスラインに似合う髪型は?ヘアスタイル別の印象
何度も言うように、プリンセスラインは体型を選ばない、ウェディングドレスの定番ライン。
アップスタイルでもダウンスタイルでも、似合いますが、すこし与える印象が異なってきます。
ふわふわアップヘア(シニヨンなど)
ゆるく巻いた髪を、頭の下の方でお団子を作ったシニヨンは、もはや結婚式ヘアのド定番。
ナチュラルな雰囲気になるので、ゴージャスなプリンセスラインでも嫌味なくマッチする万能ヘアです。
きっちりアップヘア(まとめ髪)
アップスタイルでコンパクトにまとめると、全体のシルエットがきれいな三角形となりバランスよく上品な印象を与えます。
ティアラを施せば、これぞ正統派!由緒正しきプリンセススタイルに。黒髪との相性もOK!
ダウンヘア、編みおろし
ハーフアップやダウンスタイルでは、かわいくて親しみやすい雰囲気に。好みのヘアアクセサリーで個性を出すのも良いですね。
すこしカジュアルで幼い印象になるので、カワイイ雰囲気にしたい花嫁さん向け。二次会ヘアにもおすすめです。
ショートヘアとのギャップがおしゃれ
結婚式というとロングヘアのまとめ髪をイメージするかもしれませんが、ショートヘアも個性的でおしゃれ!
とくにプリンセスラインは、ドレス自体が女性らしい印象なので、あえてタイトなショートヘアを合わせることでおしゃれ度UP!大人花嫁にもおすすめ。
プリンセスラインのドレスには、どんなウェディングブーケを合わせる?
プリンセスラインは、キュッと絞った上半身とふわっと広がるスカートが印象的なスタイルです。
ドレスラインを、邪魔しないようなウェディングブーケを選びたいですね。
ウェディングブーケは、コレはだめ!似合わない!などの決まりはありませんが、オススメのスタイルをご紹介します。
ラウンドブーケは王道人気
コンパクトで丸い形のラウンドブーケは、プリンセスラインのゴージャスなドレスラインの邪魔をせず、すっきりまとまります。
腰の位置でブーケを持てば、下半身を長く見せる効果も。
このほか、楕円型のオーバルブーケも相性がいいでしょう。
クラッチブーケ、アームブーケはカジュアル寄り
茎の部分をキュッと束ねただけのクラッチブーケや、腕に抱えるように持つアームブーケは、ナチュラルな雰囲気のスタイルに似合います。
プリンセスラインのボリューミーでゴージャスなスタイルよりも、スレンダーラインやAラインなど、スッキリしたドレスラインの方が相性がいいでしょう。
人気のウェディングドレス「プリンセスライン」の歴史
ウエディングドレスの歴史はローマ帝国の時代が始まり。キリスト教の普及によって教会で結婚式が行われるようになり、皇族や貴族の花嫁が身にまとったのが、ウエディングドレスでした。
中世では赤や青と言った派手な色のものが好まれましたが、だんだんと金や白のシルク、レースが用いられるようになりました。現在のような純白のものが現れたのは17〜18世紀頃と言われています。
ウエストを細く見せたい!という女性の願いを叶えるライン
中世〜近代まで、長きにわたって貴族たちの間で流行したドレスデザインが、上半身はフィット感があり、ウエスト部分からはパニエを使ってふんわりとしたボリュームのシルエットを出したドレス。
これが今で言う、プリンセスラインです。
ウエストがとても細く見えるようになるため、多くのプリンセスが好んで着用していたようです。
<ウェディングドレスのデザイン>プリンセスライン以外のドレスもチェック
ここからは、プリンセスライン以外のドレスをいくつかご紹介します。
Aライン
Aラインのウェディングドレスは、上半身がフィットし、スカート裾に向かってストレートに広がるスタイル。アルファベットのAの文字にスタイルが似ていることから「Aライン」と呼ばれています。
ウエスト部分に切り替えがないため、より縦のラインが強調されてシンプルな印象。身長を高く見せ、エレガントで落ち着いた印象を与えます。
こちらもプリンセスラインと同様、幅広い体型、年齢層に人気のドレスです。
スレンダーライン
全体のシルエットが細く、身体のラインに沿ったシルエットが特徴。
シンプルなワンピースドレスといった印象なので、背の高い方やスタイルの良さを強調したい人にも向いています。
着る人の年代を選びませんが、シンプルで華美に飾らないナチュラルさがおしゃれで、30代以上の大人花嫁さんからの人気も高いスタイルです。
マーメイドライン
その名の通り、人魚のようなシルエットが特徴のスレンダー系ドレス。ボディラインにフィットしたドレスで、裾部分にだけボリュームのあるフリルが施されています。
女性らしい曲線美が強調され、エレガントでセレブレティな印象を与えるでしょう。
背が高く細身の花嫁さんや、ウエストとヒップの凹凸がセクシーな外国人体型の人に良く似合います。
エンパイアライン
胸下に切り替えがあり、そこから裾へ向かってやわらかくスカートが伸びていくデザインのドレス。シンプルでナチュラルな印象を与え、女性らしい雰囲気を演出してくれます。
ウエストラインを締め付けないドレスなので、マタニティドレスとしても多く選ばれています。
19世紀初頭、ナポレオン帝政時代に流行していたことから「エンパイヤ(帝国)」の名が使われたのだとか。
ミニ丈、ミモレ丈、フィッシュテールなど
- 膝上丈の、ミニ丈ウェディングドレス
- ひざ下丈の、ミモレ丈ウェディングドレス
- ミニ丈でもバックスタイルは尾びれのように長い、フィッシュテール
など、必ずしもロングトレーンのドレスではないスタイルもあります。
ミニ丈のウエディングドレスは芸能人の花嫁が着用したことから日本でも人気に。小栗旬さんの奥様、モデルの山田優さんのミニ丈ドレスは印象的でしたね。
ドレスの装飾に合ったスニーカーを履くスタイルも珍しくなくなりました。動きやすいのでレストランウエディングや二次会にもおすすめ。
プリンセスラインのウェディングドレスをレンタルする時の注意点
ブランドドレスは、購入よりレンタルの方が一般的ですよね。多くの方がレンタルを選んでいます。
プリンセスラインのデザインを希望している方は、特に「ブライダルインナー」に気をつかいましょう。
上半身がぴったりして、ウエストが絞られたデザインのプリンセスラインでは、バスト~ウエストのラインがはっきりと出ます。
ドレスショップで試着時には、ブライダルインナーを貸してもらえることが多いですが、本番では自分にピッタリ合ったものを使うのがベスト。
結婚式当日につけるインナーを持っている方は、自分のインナーをつけた上で試着をすることをおすすめします。
結婚式当日に試着時と異なるインナーをつけたら、実は胸元がゆるかった、ウエストがきつかった、といったトラブルを避けることができます。
まとめ
- プリンセスラインはその名の通りプリンセスたちが着用していたドレス
- プリンセスラインはどんな体系にも合い、可愛らしさを表現できる
- プリンセスラインはアップスタイルもダウンスタイルも似合う
- プリンセスライン以外にも様々なデザインのウエディングドレスがある
- お色直しのときには、デザインが異なるドレスを選ぶのがおすすめ
- ドレスを試着する際は、インナー・ストッキングを持参しよう
プリンセスラインのドレスを検討する上で、是非知っておいていただきたいことをご紹介しました。
一生に一度のウエディング。後悔のないよう、素敵なドレスに出会えると良いですね!