後悔しない!結婚式「招待客」の選び方&呼ぶ人の基準!どこまで呼ぶ?
結婚式の招待客選びは、新郎新婦の頭を悩ませるもの。
結婚式は自分の晴れ舞台でもありますが、これまでお世話になったことへの感謝をこめておもてなしをするという目的もあります。
招待したゲストとの、今後の付き合いにも影響してくるので、後悔のない招待客選びをしたいですね。
ここでは結婚式の招待客の選び方や手順、困った時の解決法を紹介します。
- 結婚式の招待客の選び方を知りたい新郎新婦向け
- 招待客を選ぶ手順や、呼ぶ人の基準がわかる
- 招待客選びで困った時の解決法がわかる
結婚式のゲスト数の平均は?みんなの招待客人数と内訳
最初に、結婚式に呼ぶゲストの内訳を紹介します。
ゲスト人数の平均は、約60人
ゼクシィ結婚トレンド調査2019(首都圏版)によると、招待客の平均人数は63.5人。
80人~90人未満が最も多く、次いで70人~80人未満の招待客数としたカップルが多数派でした。
少人数結婚式が増え、大人数結婚式は減少傾向
花嫁ノート編集部注目したのが、直近5年間で見る、結婚式規模のトレンド。
招待客数30人未満の、いわゆる少人数結婚式の割合は、年々上昇傾向にあります。
反対に、招待客が100名を超える大人数結婚式は、徐々に減っている様子。
本当に招待したい人、お祝いをしてほしい人だけを厳選した、アットホームな結婚式が近年のトレンドになりつつあるようです。
招待客の内訳
また同調査によると、招待客の種類別平均人数(内訳)は次のとおりでした(全国値)。
ゲストの種類 | 人数(全体に対する割合) |
---|---|
家族・親族 | 24.4人(34%) |
学生時代の友達・恩師 | 26.2人 (37%) |
職場の上司・同僚 | 15.1人 (21%) |
親の友人・知人・近所の人 | 2.1人(3%) |
その他 | 2.2人(3%) |
家族・親族と、学生時代の友人ゲストで、総ゲスト数の半数を超えています。結婚式の招待客は、親族や友人が中心になっていることがわかりますね。
結婚式の招待客選びに迷わない!4つのステップ
招待客を選ぶ時の手順を、簡単に説明します。
1.呼びたいゲストを、全員書き出す
まずは結婚式に呼びたいゲストを、ひたすら書き出してみましょう。
ゲスト全体の人数などを気にせず、招待したいなと思うゲストを『全員』書き出してみて。
親戚もお互いに面識のある人をまずは書き出してみて、両親に相談を。日頃は顔を合わせない親戚でも、親はお付き合いがあるかもしれません。
2.3つのグループで、優先順位を決める
次に、書き出したゲストを、3つのグループにわけて優先順位を決めます。
- 絶対に来てほしい人(優先度★★★)
- できれば呼びたい人(優先度★★☆)
- 二次会のみでもOKな人(優先度★☆☆)
● 絶対招待したい人
・親戚
・親しい友人、親友
・いつもお世話になっている上司
・学生時代の恩師
●できれば呼びたい人
・グループで付き合いのある友人
・職場の先輩や同僚
・以前結婚式に呼ばれた人
・親の知り合い
● 二次会のみでもOK
・今は疎遠になったが、以前は仲が良かった友人
・異性の友人
・後輩
ポイント!
主賓を誰にするか、あたりを付けておこう
「絶対招待したい人」のグループの中から、主賓でお招きする人を選びましょう。
主賓は、一般的にゲストに中でもっとも社会的地位が高い人を選ぶのが一般的です。職場の上司や学生時代の恩師などから、誰を主賓とするのかを決めましょう。
3.挙式から呼ぶゲスト、披露宴から呼ぶゲストを分ける
ゲストの優先順位を付けられたら、次の2つに分類します。
- 挙式から呼ぶゲスト
- 披露宴から呼ぶゲスト
● 挙式から呼ぶゲスト
・家族
・親族
・仲の良い友人
・恩師、お世話になっている上司(主賓)
● 挙式から呼ぶゲスト
・グループで付き合いのある友人
・職場の同僚、先輩
・以前、結婚式に呼ばれた人
基本的には、「絶対に招待したい人(優先度★★★)」は挙式から。
「できれば招待したい人(優先度★★☆)」は披露宴からでいいでしょう。
もちろん挙式会場の広さに余裕があれば、挙式からのゲストと、披露宴からのゲストを分ける必要はありません。
4.人数調整をする
リストアップした人をすべて招待するのが理想ですが、会場の広さや、予算という現実があることを忘れずに。
当然、ゲストが増えれば結婚式に必要な予算も増やさなくてはいけません。
人数を減らす必要がある時は、3つの優先度で振り分けした、「できれば招待したい人(優先度★★☆)」から削っていきましょう。
泣く泣く招待できなかった人には、きちんとフォローをするのを忘れずに。
すべての招待客を決めたら、招待状を作る前にゲストリストを作成します。
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どこまで呼ぶか?がすぐわかる!結婚式に呼ぶ人の基準
結婚式のゲストはどこまで呼ぶべきか、線引きが難しいところですね。
あとから「○○ちゃんは呼ぶべきだった…」「△△さんは居心地悪そうにしてたかも…」なんて後悔はしたくないもの!
ゲストの種類ごとに、呼ぶ人の基準を説明します。
【親族ゲスト】どこまで招待するか、親の意見を尊重する
親族をどこまで招待するかについては厳密な決まりはありません。
結婚式に招待する親族は一般的には以下の通り。
- 両親
- 兄弟姉妹(義理の兄弟姉妹)
- 甥っ子、姪っ子
- 祖父母
- 伯父伯母(叔父叔母)、いとこ
ただし、自分たちの知らない親族同士の付き合いがあるかもしれません。
親族をどこまで招待するかは、必ず親と相談して決めましょう。
なお新郎側と新婦側で人数や家庭の事情が違うので、「両家とも3親等まで」といった共通ルールを設けるのはオススメできません。
【友人ゲスト】本当に呼びたい人、心から祝福してくれそうな人
友人ゲストの呼ぶ・呼ばないの線引きが難しいところ。基準は以下のことを考えてみて。
- 本当に自分の結婚式に呼びたいか
- 義理でリストアップしていないか(Aちゃんを呼ぶならBちゃんも呼ばないと…等)
- その友人は、自分たちの結婚を祝福してくれているか
- これからも仲良くしていきたいか
以前結婚式に招待してもらった場合は、自分たちの式にも呼ぶべきか悩むところ。
その友人と日頃連絡を取らず疎遠になってしまっているのなら、無理に呼ぶことはありません。
友人ゲストが多い場合は披露宴を二部制にして、一部は親族中心、二部は友人中心にするという方法もありますよ。
ポイント!
グループの一部の人だけ呼ぶのは、アリ?
新婦の友人ゲストで悩ましいのが、女子グループの存在。
グループの中には、1対1で遊ぶ友人もいれば、複数人でしか集まらない友人もいる、なんてこともあるあるです。
今後もグループの和を大切にしたいなら、仲間はずれが出ないように、全員を招待するのがベスト。
グループ内で線引きをしたい場合でも、二次会では全員揃えるなどの配慮をすれば友人関係が良好に続きそう。
【職場ゲスト】明確な線引きで、不満を減らす
式のスタイルにもよりますが、職場関係で呼ぶべきゲストは「呼びたい人」より「呼ぶべき人」になります。
オススメなのは、職場関係のゲストは、呼ぶ・呼ばないについて明確な線引き(ルールを決める)をすること。
「△△さんたちは招待されてるのに、なんでわたしは呼ばれてないの?」なんて思われないように、職場関係者が納得できるような線引きにすることを心がけます。
職場関係者をどこまで呼ぶか迷った時は、職場の先輩既婚者にも相談してみましょう。
【職場ゲスト 招待方法の例】
- 同じ部署、同じチームの上司や同僚だけ呼ぶ
- 上司は呼ばずに、仲のいい同僚だけを呼ぶ
- 披露宴は上司だけで、同僚や後輩は2次会からと、一律で決める
- 親族のみ、友人のみの結婚式にして、(仲が良くても)職場関係者は一切呼ばない
- 転職後、部署移動後は、新しい部署の関係者だけを呼ぶ
- 転職直後、部署移動直後は、前の職場の関係者のみを呼ぶ
結婚式の雰囲気で、メインのゲスト層を決めてみよう!
結婚式のゲストはざっくり分けると「親族」「友人」「職場関係」の3種類になります。
どのゲスト層をメインで招待するかによって、結婚式の雰囲気が、ガラッと変わってしまうこともある!ということを覚えておきましょう。
たとえば、カジュアルなパーティーが理想!と思っていても、職場関係者のゲストが多いと、主賓挨拶や乾杯の音頭を上司に頼む必要があり、かしこまった雰囲気になってしまう…など。
具体的にゲストをリストアップする前に、結婚式のイメージを考えてみましょう!
結婚式のイメージ別 ゲストの選び方例
●カジュアルで楽しいパーティー形式
・家族
・よく会う親戚だけ(祖父母など)
・仲の良い友人
・仲の良い会社の同僚
●身内だけで、アットホームな雰囲気
・家族
・よく会う親戚だけ(祖父母、おじおば など)
・本当に仲のいい友人
●職場結婚、フォーマルなスタイルの結婚式
・家族
・親族
・職場上司、同僚
・友人
どんなコンセプトの結婚式にしたいかは、結婚式全体に関わる大事なこと。
ゲストリスト作成などの準備を進める前に、2人の意見をすり合わせておきましょう。
ポイント!
親戚ゲストは親の意見も重要!
親戚付き合いは、親の方がよく知っているはず!この時点で親の意見も聞いておくと、あとになって揉めるのを避けることができます。
「私呼ばれてないんだけど…」ゲスト数を削ったら、フォローを忘れずに
人数制限の都合で、ゲストを減らした場合、呼べなかったゲストにフォローをする必要があるかもしれません。
特に次のようなパターンに当てはまる場合、「呼ばれてないんだけど…」と、悲しい気持ちになったり不快になったりする人もいます。
- 友人グループの中で、自分だけ呼ばれなかった
- 結婚式に呼んだのに、呼んでもらえなかった
- 口頭では招待したいと言われたのに、結局呼ばれなかった
招待しない人へ。呼ばない報告の例文
【例文①】
「会場の人数の都合で、お招きできず、ごめんなさい!披露宴に招待できなかった人がたくさんいるので、二次会は盛大にやるつもりです!来てもらえると嬉しいです。」
【例文②】
「両親の意向で、身内だけの少人数結婚式になりました。○○ちゃんの結婚式では呼んでもらったのに…ごめんなさい。今後改めていろいろ報告させてください。」
【例文③】
「彼の仕事上呼ばなきゃいけない人が多く、私の招待客を減らさなくちゃいけなくなって、お招きできなさそうです…。ほんとうにごめんなさい!」
職場関係者を招待しないときの注意点
職場関係者を結婚式に招待しない、という選択もアリです。
ただし職場には、必ず結婚報告はするもの。「結婚式招待してくれないの?」なんて思われないような配慮が必要です。
以下のように、上司や同僚に結婚式を挙げる報告をすることが必要です。
「身内のみで、結婚式を済ませることにしました。」
「学生時代からの友人中心で、カジュアルなパーティーを行う予定です。」
「お恥ずかしいのですが予算の関係で、少人数での結婚式を行おうと思っています。」
この時「本当はお呼びしたかったのですが」「ご招待できず申し訳ありません」という一言を必ず添えましょう。
二次会を行うなら、同じタイミングで「二次会にはぜひ来てくださいね」と招待するのがスマート。
もちろん、挙式後には結婚報告はがきを出すことを忘れずに。
結婚式ゲストのQ&A 両家の人数差、呼ぶ人がいないなど
呼ぶ基準をもとに新郎新婦側のリストアップをしていると、思わぬ困ったことがでてくることも。
呼ばれたけど、呼ばないのはアリ?
過去に結婚式に呼んでもらったゲストを、自分の式に招待しないのは、すこし気が引けてしまうかもしれませんね。
とはいえ、結婚式は義理で招待客を決める必要はありません。呼ばれたら呼ばなくちゃいけない!というマナーもルールもありません。
「呼ばれたけど呼ばない、でも揉め事になるのは嫌…」という場合、相手も納得できるような理由もセットで、結婚式に招待できないことを伝えてみては?(もちろん、嘘の理由はNG!)
会場のキャパや、彼の招待客が多いなど、呼びたかったけどどうしても無理だった!ということを真摯に伝えましょう!
呼ばれてないけど、呼ぶのはアリ?
過去に、結婚式に招待されなかったけど、自分の式には呼びたいと思う人がいる場合。呼ばれていなくても、招待して問題ありません。
相手の結婚式の際に、お祝い(ご祝儀)を渡していないから、こちらだけもらうのは非常識では?とも考えられますが、参加するかどうかは、相手次第です。
お祝いの気持ちがあれば、快く出席をしてくれるでしょう。
自分がお祝いを渡していないことが気にかかるのなら、引出物をすこしランクアップしたり、メッセージカードを添えてフォローするのもオススメです。
新郎側が多い、新婦側が少ないなど、両家でゲストのバランスが悪い!
招待客を選んでいると、新郎側あるいは新婦側のとちらかだけが多くなってしまうこともあります。
だいたい同じくらいの人数がバランスがいいのですが、無理に人数をそろえる必要はありません。
ただ人数比が8:2など極端なのが気になるなら、人数調整をしたり費用負担も人数比にするといったことも検討して。
招待する人がいない!人数合わせで呼ぶのはアリ?
そもそも無理してゲストを増やす必要はありませんので、人数合わせはオススメしません。
でもどうしてもゲストを追加する必要があるなら、「もしかして、私は人数合わせ?」と思わせないことが大切です。
通常、結婚式の招待状は、挙式3ヶ月前くらいにはゲストに届くので、あまりに直前の招待だと人数合わせだと思われる可能性があります。
招待するタイミングは全員一緒に、かつ「久しぶりに会いたい!」「部活の仲間は全員招待したよ!」など、納得のいく理由を伝えるようにしてみて。
席次表で、両家の人数差がバレるのが嫌…
テーブルの配置や席次を工夫することで、両家の人数差を目立たなくすることができますよ。
- 新郎新婦の友人同士を同じテーブルにする
- 親と会ったことのある友人は親族テーブルに入ってもらう
- 面識はなくても話の合いそうなゲストや同年代でまとめる
混合テーブルを作る場合は、相席になるゲストにはあらかじめ伝えておくようにします。
また海外では主流の「長テーブル」や「オーバル型」にすれば、両家の人数差が気になりませんよ。
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呼びたいゲストの家族(旦那さんや奥さん、子供)も招待するべき?
もし今後、夫婦や家族ぐるみでお付き合いがしたいなら、ゲストの夫・妻や子供を含めて、全員を招待しましょう。
今後家族ぐるみで付き合う予定がないなら、本人だけ招待すればいいでしょう。
もし新郎新婦自身で決めかねる場合は、思い切って直接ゲストに「もしよかったら、旦那さん(奥さん)やお子さんも一緒に…」と、相談してみて。
というのも、夫婦で結婚式に出席すると、2人分のご祝儀を包むことになります。
ゲストの方から、経済的に厳しいと考えれば「旦那さん(奥さん)までは呼ばなくて大丈夫」という返事をくれることもありますよ。
妊婦や子育て中の友人を招待するのは、迷惑?
たしかに妊娠中や、子供が保育園児などの場合、なにかと大変な時期ではありますが、招待してはいけない!なんてことはありません。
新郎新婦自身が招待したいと思うなら、声掛けをしてみましょう。
万が一、欠席という返事をもらっても、事情が事情なので仕方ないと考えて。無理に参加を促したり、欠席を非難するようなことはしないように。
もちろん、妊婦さんや子連れゲストを招待する前に、式場設備の確認はマスト!年齢によっては式場側で以下のような準備が必要になります。
- 授乳室
- 子供用の椅子
- アレルギーの有無(子供は大人よりもアレルギーが多い傾向)
- お子様メニュー
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異性の友人ゲストを呼びたい…非常識?
結婚式に異性の友人ゲストを呼んでも問題ありません。
ただ異性の友人ゲストを呼ぶ時は、相手(新郎もしくは新婦)に一言ことわりを入れるのがマナーです。相手が快く思わないのならば、招待をあきらめる判断も必要。
さらに親族の中には、眉をひそめる人がいるかもしれません。
念のため両親にも「彼がサークル関係の女性の友人も招待した」など、異性の友人ゲストを呼ぶことを伝えておくと安心です。
ただし、円満な別れ方をしたとしても元カレ元カノはNG。
結婚式の招待客はいつまでに決める?スケジュール例
招待客選びが終わったら、速やかに招待状発送の準備にとりかかります。
どんなに遅くとも、招待状は結婚式の2ヶ月前までには発送し、1ヶ月前までには返信をもらう必要があります。
そのため招待客を決めるのは、遅くても結婚式の3ヶ月前までに!
● 招待状発送のスケジュール例(3ヶ月で準備)
- 結婚式3~4ヶ月前:結婚式の招待客リストを完成。招待客に電話やメールで出席を打診
- 結婚式2~3ヶ月前:招待状を作成し、発送
- 結婚式1か月前:返信はがきの〆切。席次表など作成
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まとめ
- まずは結婚式の雰囲気に合わせて、メインの招待客層を決める
- 招待客は親族・友人・職場関係の3つのグループに分ける
- 呼びたい人を書き出し、優先順位を決めて取捨選択するのがスムーズ
- 新郎側と新婦側の招待客で多少の人数差がでても問題ない
- 人数差を目立たなくするにはテーブル配置や席次で工夫する
- ゲストはどんなに遅くても挙式の3ヶ月前までには決める
誰を結婚式に招待するかは、今後のお付き合いにもつながる大事な作業です。
選ぶ手順を参考にしながら、結婚相手とはもちろん、両親にも相談して進めてくださいね。