新郎新婦が知っておきたい、結婚式での「親族写真・婚礼写真」並び方マナー
結婚式で親族写真を撮る場合、立ち位置に絶対のルールはありませんが、一般的な決まりがいくつかあります。
正しい知識をあらかじめ抑えておくことで、当日のバタバタを避けることができますよ。
また、新郎新婦を素敵にみせるツーショット写真の立ち位置についても紹介します♪
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結婚式の親族写真に決まった並び方はあるの?
結婚式で親族写真を撮る場合、それぞれ好きな位置に適当に並んで良いのでしょうか?
それともきちんとした決まりがあり、厳密に守らなくてはならないもの?
親族の集合写真 並び方の基本
親族写真の並び方には、「カメラマンから見て左側が新郎家、右側が新婦家」という一般的な決まりがあり、それぞれの立ち位置は次のようになります。
- 一番前列の中心に新郎新婦、カメラマンから見て左側に新郎、右側に新婦が並ぶ
- 新郎新婦の隣にそれぞれの父→母の順で並ぶ
- 母の隣には祖父→祖母、祖母の隣に伯父→伯母という順(伯父伯母は写真撮影の人数によっては二段目に行く場合もある)
- 二段目の新郎新婦の後ろにはそれぞれの兄弟が並ぶ
これが基本です。
好きな立ち位置に並んでOK!ということではないため、注意しましょう。
媒酌人がいる場合は、父母の立ち位置が変わる
媒酌人がいるなら、新郎新婦と父の間に媒酌人夫妻が並びます。
並び方は、新郎母-新郎父-媒酌人-新郎−新婦-媒酌人夫人-新婦父-新婦母 という具合です。
式の最中には色々とお世話になる方ですので、写真撮影の時も新郎新婦の両隣を任せます。
衣装が華やかな兄弟姉妹は前に出る場合も
通常は新郎新婦の後ろに並ぶ兄弟姉妹ですが、衣装が華やかで写真映えすることから、前列に移る場合もあります。
その場合、最前列の端にいる祖父母、または叔父伯母の隣に並ぶのが一般的。
希望するのであれば、隣になる方(祖父母or叔父叔母)に相談してからカメラマンさんに聞いてみましょう。
また、カメラマンサイドから兄弟姉妹の前列移動の指示があった場合も、まずは祖父母、叔父伯母に大丈夫かどうか聞いてから従った方がベターです。
結婚式の集合写真、子供やお年寄りの立ち位置は?
子供や祖父母以外のお年寄りが、結婚式や披露宴に参列する可能性もあります。
その場合、他の親族同様後列が正しい立ち位置なのでしょうか?
楽な場所で撮影してもらう
通常の写真撮影の立ち位置に従えば、新郎新婦との血縁が遠めの親族は、後列に回るものです。
しかし小さなお子さんの場合は背が低く写真に写らないため、前列に出てきてもらうのが一般的です。
また、お年寄りも前列で椅子に腰掛けてもらうのがベスト。
同様に赤ちゃんを抱っこしているお母さんにも前列の椅子を準備してあげましょう。
カメラマンが気づいて指示をくれるはずですが、こちらから率先して声をかけてあげても大丈夫。
もちろん、前列にいる他の親族へのお伺いも忘れないようにしましょう。
写真撮影中、赤ちゃんが泣き出した場合は?
前列に腰掛けたお母さんの腕の中で赤ちゃんが大泣き、写真撮影が進まないなんていうのもよくあるケースです。
ハラハラしてしまうかも、ピリピリした雰囲気になってしまうかも?と心配になるかもしれませんが、全く問題ありません。
カメラマンとアシスタントが赤ちゃんの気を引いてくれますので、泣き止んだすきのシャッター合図を逃さないように注意しましょう。
カメラマンたちのあやし方、あたたかい雰囲気を楽しめるのも、赤ちゃんがいる写真撮影の醍醐味ですよ♪
両家の人数に差がある場合の親族写真の並び方は?
新郎一族は大人数で新婦一族は少人数、もしくはその逆で両家の親族数にばらつきが出てしまう…なんてことも考えられますよね。
その場合も、並び方にルールがあります。
まずは、新郎側・新婦側の親族ゲストの少ない方から全員定位置に並びます。
その後、ゲスト数の多い方が、空いたスペースに入っていくのが一般的な並び方。
このとき、新郎新婦の血縁の濃い親族から順に定位置に並び、空いたスペースに入るのは遠い親戚になるようにしましょう。
仮に三段のひな壇撮影の場合、新婦親族は二段目まで、三段目は全て新郎一族で埋めるのが一般的です。
どんな並び方にせよ、お年寄りや子供、子連れのお母さんなどは前に来てもらうのがベストです。
両家とも親戚が多い・少ない場合の親族写真の撮り方
両家ともに多い場合、または少ない場合はどのようにするのがベストなのか、ご説明します。
両家とも親戚の人数が多い場合
両家とも大所帯での写真撮影の場合、とにかく重要なのは全員の顔が映ること。
ルール通りに並んでいては、身長差が生まれたり影になってしまったりして上手に撮影ができない場合も。
身長の大きい人は後ろに行くなど、カメラマンの入れ替えの指示に従うようにしましょう。
その際は基本的に二列目、三列目以降で移動し、祖父母以上の親族同士が入れ替わるのが一般的。
それでも写真に入りきらない場合は、二部に分けて撮影をする、もしくはカメラマンが段差を利用して上から撮影するという手法を用いることもあります。
大所帯だとガヤガヤしてしまいがちですので、カメラマンの指示を聞き逃さないように要注意!
両家とも親戚の人数が少ない場合
両家とも祖父母・叔父伯母までしかいないといった少人数の場合は、比較的並び方に融通がききます。
基本的には一般的な集合写真のように並びますが、希望があれば好きな立ち位置で写真を撮ってもらっても大丈夫。
密着して撮るなど、人数が少なくても明るいイメージの写真撮影にしましょう。
新郎新婦のツーショット写真の立ち方・並び方
新郎新婦でツーショット写真を前撮りする場合もあるかと思いますが、その場合にももちろん、立ち位置のルールがあります。
親戚の立ち位置は立場を尊重していますが、新郎新婦の並び方には素敵な由来があります。
ぜひ学んで気分を盛り上げておきましょう!
立ち位置にはロマンチックな決まりが
新郎新婦のツーショット写真の立ち位置は、新郎の左側に新婦が来るのが決まりです。
実はこれ、とてもロマンチックな由来があるのです!
この立ち位置には「夫は右手で剣を持ち、左手で妻を守る」という意味が。
さらに写真に限らず、式の最中では基本的にずっと同じ並びになります。
写真撮影から式の終了まで、新婦はずっと新郎に守ってもらう立場なのです…!
新郎新婦の立ち位置にまつわる知識を身につけておけば、よりロマンチックな気持ちで結婚式にのぞめそうですね。
和装の場合は花嫁は椅子へ
新郎の左側に新婦、というのは和装でも変わりません。
ですが和装の場合、着物を着ているぶん大きく写ってしまうため、新婦だけ椅子に座るのが一般的です。
背筋を伸ばして姿勢を良くし、椅子には浅く腰掛けるようのがキレイに見えるコツですよ♪
立ち位置が逆でも構わない?
右斜めから撮られた方がキレイだから、立ち位置を逆にしてほしいという方もいるはずですよね。
その場合、立ち位置を変えてもこれといったマナー違反にはなりません。
ただし和装の場合、立ち位置を逆にすることで、最も美しいとされる打掛の左前の柄が見えにくくなるというデメリットがあります。
ただし、強いこだわりがないのであれば、それほど厳密に守らなくても大丈夫!
後の写真を見て「あれ?立ち位置逆じゃない?」と気づく人もそういないため、希望するポジションで納得のいく写真撮影をしてくださいね。
花嫁花婿の2ショットはいつ撮るの?
花嫁と花婿の2ショット写真は、前撮りとは別に本番でも行います。
メイクや衣装が完成し、ゲストに披露する前のタイミングでカメラマンの元へと案内されます。
お化粧もドレスも整えたばかりで、化粧崩れやドレスのシワもなく、もっともキレイな状態で撮影できます。
今までで一番の思い出に残るツーショット写真ですので、幸せいっぱいの笑顔で撮影してくださいね!
結婚式の親族写真を撮るタイミングはいつ?
ここまで結婚式においての記念写真の立ち位置についてご説明してきましたが、実際に親族写真を撮るタイミングはいつが正しいのでしょうか?
あらかじめ学んでおき、当日バタバタするのを防ぐようにしましょう。
親戚の集合写真は親族紹介の後が一般的
親戚の集合写真は、必ず親族紹介が行われた後に行います。
とはいえ親族紹介直後に撮らなくてはいけない、ということではなく、親族紹介後であればタイミングに細かい決まりはありません。
式場によって違いがあるためあらかじめいつ写真撮影を行うか確認し、撮影に参加予定の親族には事前に知らせておくとスムーズですよ。
なお、親族紹介のタイミングは、親族紹介→挙式→披露宴が一般的ですので、写真撮影は挙式の前か後に行うことが多いです。
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当日は親族写真を撮らないで、前撮りする場合も
親族の数が少ない場合は、あらかじめ前撮りを済ませておいてもOKです。
前撮りというと、新郎新婦のドレス・和装でのツーショットが一般的ですが、最近では親族も一緒のフォトウエディングを作る方も増えています。
親族以外の参加者が多い式の場合、新郎新婦はお互いの親族に時間をかけて挨拶をすることができません。
前撮りを利用すればあらかじめ親睦を深めておけるというメリットもあります。
まとめ:正しい知識で思い出に残る写真撮影を♪
- 結婚式の写真撮影はカメラマンから見て新郎一族は左側、新婦一族は右側が一般的
- お年寄りや子供は臨機応援で前列へ
- 新郎新婦の2ショット写真は新郎の左側に新婦が並ぶ
結婚式での写真撮影に参加したことがあっても、並び順までは詳しく知らなかったという方が多いのではないでしょうか。
少し複雑な場合もありますが、基本はカメラマンさんの指示に従うようにしましょう。
親族全員が映る写真というのは結婚式以外ではそうそうないので、ぜひ、思い出に残るような素敵な写真撮影にしてくださいね。